公開日 2013年3月30日 最終更新日 2021年1月15日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
浮気した夫に悩む相談者とお話ししていますと、かなり古い話をよく覚えている
事に気づきます
それが10年どころか、20年、30年前でもその時の夫婦の会話を再現される方が
多いのです
「あの時夫はお前のせいで浮気したんだ、って言いました」
「もう忘れもしません、相手の女には何も関係ないから、絶対に接触するなって
言ったんです」
もちろん内容が内容なので、相談者も忘れるはずがありません
しかし本当に一字一句再現できるくらい覚えている
とは、夫は夢にも思わないはずです
逆に相談者から
「あれだけの事を私に言って、夫は覚えていないのでしょうか」
と聞かれることがあります
「夫は多分覚えていないか、もしくはうる覚えでしょう」
と私は答えます
男と女の違いと言えばそれまでですが、妻が覚えているのは、嫌な記憶を持って
おかないと、いつか同じダメージを受けた時に、被害を最小限にするための防御
本能からです
夫が覚えていないのは、強く相手を非難することで自分に攻撃を向けられないよう
にするための言葉ですので、いわゆる
‘口から出まかせ‘
もしくは
苦し紛れの言い訳だからです
「あんなひどいことを、でまかせで言うのですか」
と思っても不思議ではありません
しかし、多くの浮気した夫は正直に謝りませんし、むしろ強気の言葉で否定します
その言葉は、本心というより妻の追撃をかわしたい心理から出ます
そういう捉え方をしておかなければ、数十年たっても妻は心にずっと引っかかった
まま、夫はすっかり忘れている、というあまりにもばからしい結果になるのです
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