不倫がバレて死んで詫びると首吊り演技の夫の弱さに期待を捨てる妻

自分が成長する

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、相談者の中には、

あれほどまじめだった夫がいきなり不倫をしてどうしていいか

わからないという、パターンはよくある事です

その中で、自分がやるべき事をやっていくと、

‘夫の弱さ‘

を知るのです

その時に、過剰だった夫への期待も捨てなければいけないのです

夫が不倫を暴露されて弱さを露呈した際に、ここから強くなる決意を

した方の実例です

(相談者には掲載の承諾をいただいています)

 

先日、相談者のOさんから連絡をいただきました

Oさんは、夫の浮気に悩んで今年の春にご相談の連絡

をいただきました

Oさんは、夫とは婚活パーティーで知り合って結婚に

至りました

パーティーでの第一印象もお互いに良くて、半年の交

際でとんとん拍子で結婚に至りました

その後、子宝にも恵まれて幸せな家庭を過ごしていま

した

ところが、昨年あたりから夫の様子が少しずつおかし

くなり、Oさんも最初はどうしたのかと思って心を痛

めていました

帰宅時間も遅くなったり、家でも無視をされたり前の

夫の態度とは明らかに違います

そして、よくわからないまま、自分が悪いのではと思

い込んで、一生懸命愛され妻を続けました

しかし、夫の態度は良くなるどころかますます

ひどくなる一方です

Oさんも、最初は弱っていましたが、このままではと

思って、いろいろと夫の持ち物なども調べて見ました

すると、二人分のレストランや飲み屋の領収証、後は

夫の仕事では降りないはずの駅に定期的に行っている

履歴などが見つかりました

Oさんもさすがに

‘女だ‘

と確信をして、自分で調べて調査会社に依頼したのです

そして、間もなく調査会社から連絡が来て、夫は会社の

同僚の女と、女の家に足しげく通っている事がわかりま

した

‘やっぱり、こういうことだったのか‘

とOさんは複雑な気持ちになり、しばらく考えてから私

のところに相談に来られたのです

Oさんは、自分の中で夫の裏切りをどう消化していいの

かわからず、ご相談に来られました

‘もう自分で離婚は決めていますが、その前に

やれることはやっておきたいと思います‘

‘そうですか、気持ちはよくわかります、やれる

事はやるというのは大事ですが、離婚するか

どうかは今決める必要はありません‘

‘そうですか、ただ私の中では子供の父親として

だけ果たしてくれればいいと思っています‘

‘いろいろと考えが交錯するのは仕方がない

ですが、一つ一つできる事からやりましょう‘

‘わかりました‘

やはり、Oさんの心の中では自分がどうすべきかを考

える中で、言葉ではいろいろと出ても、愛している夫

への気持ちが邪魔をする状態です

そういう時こそ、できる事を時間をかけてやる必要が

あるのです

そして、まず調査会社の証拠から、慰謝料請求が出来

るのかを弁護士に確認する事にしました

そして、一緒に弁護士事務所に出向いて、証拠能力が

ある事を確認しました

そして、

‘私としては、しっかりと女に慰謝料請求をすぐに

すべきと思います、離婚するかどうかはまたその後

の状況ですよ‘

‘そうですね、ただ夫は今私に離婚離婚と毎日の

ように言ってきて、本当に私が参っているので少し

タイミングを見たいと思います‘

と、Oさんの気持ちの整理をする時間をとる事を優先

させます

Oさんは、自分のできる事をやらなければという思い

と、夫が目を覚ましてくれないかという思いが交錯し

ます

しかし、結局はなかなか思いがまとまらないまま時間

が過ぎます

前から約束していた家族旅行には、行くと決めていま

すが、その前にこの問題をどうしたらいいかと考えます

夫には自分が浮気について知っているどころか、証拠

も持っているなど、知る由もないと想像すると余計に

どういう態度に出るか考えます

しかし、夫は相変わらず性格が合わないの一点張りで

離婚を言ってきます

そして、さすがに言われてばかりで腹が立つ所にO

さんの地雷を踏んでしまう出来事がありました

その状況で、Oさんは無意識のうちに、自分の知って

いる状況を夫に言いました

夫はといえば呆然とするだけです

そこまで知られていたのか、という事に加えてそれを

今まで言わずにいたOさんに、ただただ性格の不一致

で離婚を突きつけていた自分がいるわけです

夫の小心者の性格を知っているOさんとしては、本当

に勢いで言わなければいけない自分がいたのです

そして、夫は何をしたかといえば、夜家を出て近くの

公園でロープで首を吊ろうとします

それを見たOさんも、さすがに驚いて警察を呼びます

もちろん、後から考えると死ぬ勇気があれば浮気なん

てしませんし、離婚なんて言ってくるはずないのです

結局は自分の演技でOさんの気持ちを乱して矛先を変

えようとしたのです

Oさんは、自分の中ではしっかりと夫に言ってOさん

がそこまで知っていると知らずに

慌てふためき、わけのわからない行動に出ます

本当に情けない事です

これも恥も外聞もなく何も考えていない証拠です

これで、離婚して女と一緒になろうと思っていたのか

と考えても、浅はかな考えです

ここまでバレてしまったら、もう死んでお詫びするし

かない、とでも考えたのでしょう

誰も喜びませんし、悲しみもしません

Oさんとしては、恥ずかしい限りで

‘どうせ死ぬなら、人目のつかないところで

やってちょうだい‘

と、警察の事情聴取の後に夫に言います

夫はといえば、結局自分の感情が乱れたというより穴

があったら入りたいという心境です

そして、Oさんとしてはこのままでは全然埒があかない

ので、女に電話でまず話をする事にしました

夫にはもちろん何も言わないでかけました

Oさんにとって、女に連絡するのもなかなか決意のい

る事でしたが、このままの状態では何も進まないとい

う今、この女との話が必要不可欠という思いです

 

夫の不倫で人生で初めて【自分を強くする】という科目に取り組む

Oさんは、夫のアホな行動を目の当たりにして自分が

女に話をしなければ、何も進まないという事を実感

しました

そして、女に電話をしてみました

すると、意外とあっさりと夫との事を認める態度で話

を始めます

Oさんとしては、少し拍子抜けです

しかし、この女は自分の家に夫を上げているわけです

から、奥さんにもし責められてもひるまずに対応する

準備も持っていても全然おかしくありません

そして、電話だけではもちろん終わりませんから会う

約束をしました

そして、Oさんから連絡がありました

‘女には来週あう事になり、その時に何を言えば

いいのか、確認したいと思います‘

‘ここまでくれば、女にはしっかりと自分が納得

する謝罪と慰謝料と、もう会わないという約束

をさせる事ではないですか‘

‘そうですね、女も昨日の電話ではもう夫とは

連絡を取っていないと言っていました‘

‘それはもちろん、わかりませんが、ただ夫の

様子を見れば、多分会っていないようですね、

しっかりと女へのきちんとしたケジメをつける

事に集中です‘

と話をして会う事になりました

Oさんは、自分の中ではしっかりと女に対して言うべ

き事を決めようと思って、相談に来られました

その中では、女にはとにかく別れてくれればいいとい

う思いもあります

しかし、大人のやっている不祥事に、慰謝料がないと

言うのは道理が通らないという事を話し、しっかりと

謝罪と慰謝料を求める事にします

そして、一回約束をした日時に女がどうしても来れない

という連絡がありました

その再調整は、Oさんからすると腹立たしい事である

はずです

しかし、Oさんの中ではまだ女よりも夫の態度が気に

なっている自分がいて、延期はそれほど苦痛にはなら

ない状態です

そして、再度女に会う約束が決まって会って言うべき

事や慰謝料も取り決めて、自分の納得を得ました

夫についての女の気持ちや、具体的な二人の行動や会

話も女はある程度話をしました

女もOさんにはもう関係は持つ事はないと約束します

そして、その数日後、夫には女に会った事を伝えると、

夫は唖然とした表情で聞いています

夫としては、何か自分一人バカを見ているような精神

状態のはずです

女がOさんにある程度話すという事は、女にしてみる

と、もうこれ以上リスクを負いたくないという事です

それは、夫一人取り残されたような感覚です

そして、ここからまたOさんの気持ちが揺れ動く日が

続きます

Oさんとしては、女に直接会ってケジメをつけた自分が

います

そして、女に会った後、私を訪ねて来られます

‘女には会って自分なりに納得はしました、夫は

私と女が会った事を伝えると、しばらく唖然と

して、そこからもうおとなしくしています‘

‘そうでしょう、それは夫も全然想定していない

事でしょうから、夫にしてみると自分が知らない

所で女とOさんが会う事は非常に恐怖もあった

はずです‘

‘そうですよね、妻が女に会うとは思っていない

でしょうから‘

‘そうです、今は夫はどうですか‘

‘たまに私と言い合いになる事があって、その時に

早く離婚したいと言い出して、家族に向き合う姿勢

は出てきません‘

‘そうなるのはまだまだです、夫も秘密を暴かれて

そして、女がどうOさんに話をしたのかわからない

わけで、ここ数年成長の止まっているわけですから

時間をかけてですよ‘

‘そうですよね、今は私も子供の成長を見ながら

様子を見ます‘

と言って、自分の中ですっきりした表情で後にされたの

です

Oさんは、自分の中で一旦はスッキリとして自分のやる

べき事をやろうという気持ちで私の事務所を後にされま

した

ところが、その数日後再びOさんから連絡があり、話し

をしたいとお会いしました

しかし、その夫の事を一旦はスッキリしたはずでしたが

どこかで期待をしている自分がいて

‘早く家族に向き合ってほしい‘

という思いが自分に強く出ます

しかし、笛吹けど踊らずで、夫はOさんの思いとは裏腹

に、あまり不倫している時の状況と変わらなく映ります

そこに、焦れてしまって

‘こんな人と一緒にいていいのか‘

という思いがどうしても出てしまうという苦しみです

‘夫はどういう状況ですか‘

‘毎日ケンカするわけではありませんが、

たまに女との事が頭によぎって、夫に言うと

もう早く期限を切って離婚してくれ、と言って

不毛な会話になってしまいます‘

‘そうですね、Oさんの気持ちはよくわかります

ただ、そこでこちらが焦ってしまっても自分が

苦しくなるだけです‘

‘わかってはいるのですが、どうしても自分の

中では、早く子供のためにも向き合ってほしい

という気持ちです‘

‘今こそ、Oさんが夫婦の関係性を見直す時です‘

‘どう見直せばいいですか‘

Oさんは、夫との関係性を今後どうしていいか

わからず、苦しみを感じ始めます

それは、不倫が発覚してからの今までの苦しみ

とまた違うものです

ひょっとしたら、その不倫期間中の苦しみより

も女という敵がいない分、今の方が苦しいと

感じるところもあります

しかし、これは多くの相談者が同じように苦しみ

を持ちます

‘今は夫婦の関係性を見直すのです、夫への期待値

も適正にしなければいけませんし、何より

夫は小学校3年生と変わらないような実力です‘

‘そうですね、期待していないと思っていても

どこかでしているんでしょうね‘

‘小学校3年生に、中学生の宿題を出している

ようなものです、ここ数年夫は全然成長どころか

退化しているのです‘

‘夫にはそれほど何も言っていないつもりですが、

それでもプレッシャーなのでしょうか‘

‘というよりも、夫は言葉が見つからないのです

今は自分でも言い訳している事をわかっていますが

それを止められない自分がいるのです‘

‘そういうものなのですね‘

‘そうです、今はOさんが自分の事をわき目も

振らずに成長させる事で、夫が慌て始めるのです‘

‘夫の事は考えなくていいのですね‘

‘考えなくていいというよりも、自分の視野を

拡げる事が先決です、そのためにも相談者と交流

してみて、同じように悩んだ方がどうやって消化

しているかを聞くとヒントが出てきます‘

‘そうですね、私は家族ばかり見ても視野が狭い

という事ですね、早速以前紹介してもらった方に

連絡を取って見ます‘

と言って、事務所を後にされました

Oさんの人生で、今が一番自分を伸ばせるタイミング

なのです

そこに、成長をしていない夫に気をとらわれていては

夫婦で成長がなくなってしまうのです

 

レベルの低い浮気旦那とブス女を鼻で笑う強さがある自分に気付く

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。