公開日 2024年7月18日 最終更新日 2025年1月29日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、相談者に中には子だくさん
の方もいます
その中で夫の不倫が起こると、そも子供たちに申し訳ないという思いも出ます
ましてや、自分の生まれ故郷から遠く離れて嫁いでいると、味方もいない
ので、なおさら孤独になります
しかし、その状況からカウンセリングを受けて
「子供と一緒に戦う」
と決意した方の実例です
(相談者には掲載の承諾をいただいています)
先日、夫の浮気で悩む40代のYさんからご連絡があり
ました
Yさんは西日本に在住で、若い頃に別の場所から嫁いで
います
夫とは、ひょんなことから出会い、交際に至りましたが
何分夫の住んでいる場所から遠く、結婚は親の反対を押
し切ってきました
もちろん慣れない土地で最初は苦労しましたが、夫とお
子さん4人にも恵まれて幸せに暮らしていました
そして、お子さんも成人して夫婦で共働きしている間に、
結婚も近くなるようになりました
そういう幸せがいろいろと来ている時に、往々にして問
題が発生します
夫の職場で、ある時に40代の女性が臨時採用になり、
その女は夫の下で働く事になりました
最初は、夫が家に帰ってその女の話をよくしていました
夫と離婚して、お子さんと2人で暮らしているそうで
身の上を案じるような話です
しかも、その女もこの場所は嫁いできたようで、その後
夫と離婚して自分の故郷には帰らずに子育てにこの場所
を選んだようです
Yさんも最初は、夫の話を聞いて、自分と同じで慣れぬ
土地に来て、しかも離婚して女手一つで子育てするのは
大変と思っていました
そして、しばらくしてから夫の帰りが遅くなったり、一
回家に帰っても少し出てくるといってまた出かけるよう
な行動が出始めました
Yさんも、夫の仕事が忙しいのはある程度わかっていた
ので、最初は気にしませんでしたが、あまりにも頻度が
高いので、さすがに何かあると疑い始めました
そして勇気をもって、夫に何か隠していないか聞きます
しかし、夫は
‘何もない、あるわけ無いだろう、仕事が忙しいだけだ‘
の一点張りです
Yさんは、モヤモヤが晴れないままでした
しかし、このままでは苦しい状況が続くと思って私に
相談に来られ、Yさんがお住まいの町に出張に行った
のが昨年の11月です
そして、やはりその夫のおかしな言動の裏にいるのは
その女に間違いなく、決心を固めて証拠を取るべき、
お子さんにもその母親の正しい姿を見せるべきと言い
Yさんも孤独からとき離たれたように
‘そうですね、私もじっとしているわけにはいかない
何のためにここに嫁いできたのかわからなくなります‘
と、決意を固めました
Yさんは私とお会いしてから、
‘このままではズルズルと夫が女に引き込まれていく、
動かなければいけない‘
という決意を固めました
まずは、夫が会社のあとに、どこに行っているのかを
確認しなければいけないと、思い切って調査会社に接
触してみました
調査会社も事情をよくわかってくれて、夫の動きを上
手に追いますといってくれました
そして、調査を依頼してそれほど日数がたたない内に
夫がやはりにらんでいた女の家に行っている事がわか
りました
Yさんはわかっていた事とはいえ、やはりショックは
大きかったのは事実です
そして、その後も夫とはいろいろとそれとなく話をし
てみましたが、一向に否定するだけです
嫁いだ先には、Yさんの親族はもちろんいませんから
私に話をする状況です
もちろん、お子さんも成人になってしかも同居です
それとなく父親の様子はわかっていますが、Yさんの
口からは言う事はなかなか勇気が必要でした
しかし、そこでとまっているわけにはいきませんので
カウンセリングで今の証拠で慰謝料請求の可否判断の
ために弁護士に見せるべきという事を伝えました
Yさもここまできたら、その女には妻のプライドを見
せければ、事態は変わらないと思っています
最初は、一人どうすればいいかわからない中でYさん
はカウンセリングを重ねて、自分の決意を形にする強
い自分を作っていったのです
そして、弁護士にも話をしにいきました
弁護士が報告書を見ても、アホな表情で写っている夫
を見て、しっかりと慰謝料請求もしなければダメと言
います
そして、Yさんも夫が自分でわかってくれないか期待
していた自分を捨てて、女に訴訟をする事を決めたの
です
もちろん、夫の親族には言わずに自分が妻でありここ
に嫁いできたのは、骨を埋める覚悟できた事を再度思
い出しての決意でした
Yさんにとっては、若い頃に夫と出会って自分の人生
をこの人にかけると思ってきたわけです
そして、お子さんにも恵まれて自分の中ではいい人生
を過ごしてきたつもりでいました
その中で起った予期せぬ出来事がこの夫の不倫です
しかし、現実には周りに頼れる人もいませんし、また
お子さんたちには話す勇気もありませんでした
その中で、自分で少しずつ勇気を出して進めてきた
結果、このままアホな事を繰り返す夫と女の愚行を
黙って見ているわけにはいきません
弁護士との相性も悪くはなく、Yさんの心情理解もして
くれている事も手伝って、女への訴訟を決意しました
もちろん、最初は内容証明を送って様子見です
しかし、予想通り回答は知らぬ存ぜぬの一点張りです
もちろん、Yさんも弁護士も想定内として考えていた事
です
そして、もちろんこの事は夫にもすぐ伝わります
夫も
‘あの女性に何をしたんだ、関係ない‘
‘もうオレは離婚する‘
など、どこの夫も言うようなセリフの連発です
しかし、Yさんにとっては決意が夫とは違う事見せる
と思っていますので、そこには屈しません
そして、夫も結局離婚届を持ってくるわけでもなく
女の家に行くのをやめるふりだけして結局はこそこそ
と行く事を繰り返しています
Yさんは、お子さんに一番申し訳ない気持ちで一杯
ですが、夫は子供さんの事は何も考えていないのと
同然です
そして、Yさんはそういうお子さんの事を考えても、
女にはどういう考えでこんな事をしているのか、その
シラを切る異常さはどこから出てくるのかハッキリ
させるべきとさらに気持ちを強くしたのです
そして、弁護士から訴訟を提起してもらい、女の出方
を待ちました
Yさんは、いろいろと考えた中で、夫は今は後回しで
女に対してとにかく慰謝料請求をしっかりとする事
に集中しました
夫は出ていくとか、離婚届を出すわけでもなく、家に
は帰ります
そして、Yさんには見え透いた嘘をついて女の家に行く
の繰り返しです
女は離婚後、子供と二人で暮らしているので、外に出る
事も少なく、また女の家は人目に付きにくいので行き
やすい事が夫が足を運ぶ状況を作りやすくしています
もちろん、小さい子供がいる中で女の家に行くのです
から、相当な親密ぶりだという事は想像がつきます
しかし、どんな状況でもYさんは自分の中では、
‘離婚は絶対にしない’
という事を固く誓っています
それが、お子さんに見せる自分の生き方と思っている
からです
そして、訴訟での女の言い分は相変わらずです
しかも、自分の離婚原因等や元夫への不満を書面に書き、
かなり勘違いをしている、ある意味この女の人生を象徴
している内容です
Yさんも日々家族を省みない夫との態度とあわせて
‘自分の不貞は否定して、自分の人生は元夫に翻弄
されて狂わされたかの内容に、私は絶対に許せない
、あなた自身が悪いだけでしょう’
という思いです
そういう思いは、弁護士もよくわかっていますし、非
常識さは許せないはずです
このような浮気に関する慰謝料請求の訴訟は通常1年
くらいかかっても全然おかしくありません
女は不貞はない、しかし迷惑をかけているから自分も
経済的にメドが立つのであれば、遠くに越したいという
言い方をしています
しかも、今は夫とは会っていないといいます
しかし、Yさんは訴訟を続ける中で、夫と女が未だに
コソコソと会っている事はよくわかっています
ウソをついている現状にどうしても証拠を取りたいと
いう気持ちが日々募ります
弁護士にも、
‘できるなら証拠を取った方がいい、裁判に有利に
働きます‘
と言われ、Yさんも女の家の周りまで行くと、会社帰り
の夫の車が、女の家の近くに止まっているのを見ました
しかし、Yさんも一人で踏み込む勇気は出ず、二人が女
の家にいるところまではつかまえることができずじまい
です
Yさんは、訴訟のさ中も女の家に通っている夫の事を本
当に苦しい思いで過ごしていました
そして、電話の相談の中でも
‘弁護士さんにも、何とか証拠を追加で出せると
いいですが、と言われています、でお、なかなか
一人では限界があって‘
と胸中を話されました
私は
‘Yさん、今の状況はお子さんにもある程度お話を
すべきです、そして家族で共有して戦うべきですよ‘
と伝えました
Yさんも夫の帰りが遅い事や、ちょくちょく出かける事
に対して、お子さんにも表現をぼかして話した事はあり
ます
しかし、訴訟の事まで踏み込んで伝えていませんでした
私から見てもその状況を変えるべきと感じて
‘お子さんも同居していれば、父親の異変もわかれば
母親が弱っている事も全て気づいていますから‘
とお話しすると
‘そうですよね、子供も気づきますよね、ただ、
話していいのかずっと悩んでいます‘
‘気持ちはわかりますが、お子さんからすると何で話
してくれないの、家族の問題でしょうという気持ち
があるはずですよ‘
‘わかりました、話してみます、私も一人考えるのは
苦しいので
ただ、後は証拠をどうやってとるか悩みます‘
‘それも、お子さんに話せば、協力してくれるはずです
お子さんに話す事で状況のほとんどがいい方向に向かう
はずです‘
そう言ってYさんを励ましました
そして数日後、Yさんからメールが来ました
先生、先日はカウンセリングありがとうございました。
今、子供に夫のこと話しています。
子供は、先日夫に女の事を聞いていました。
交際は、認めたそうです。
それと子供は、女の家に踏み込んでもよいとのこと
です。
そして、父の味方のふりをして女の家にいこうか、
今、作戦を話しています。
先生、子供に話してよかった。
ありがとうございます。
先生からなにかよい案は、ありませんか?
子供は、なんでもやります。
とのことです。
よろしくお願いします。
やはり、お子さんはYさんが思っている以上に夫の状
況をつかんでいました
ただ、Yさんから言われるまでは黙っておこうと思って
いたはずです
Yさんのメールへの返信です
Yさん
お子さんはYさんの味方です
しっかりと、一緒に戦いましょう
できるのであれば、夫の心情はお子さんに演技を
して聞き出してもらい、女の状況を確認です
そして、女の家に行くのももちろん一緒に行って
もらえるのがいいです
お子さんが一人で行くのか、Yさんと一緒なのかは、
夫に聞き出せる情報にもよります
焦らずに、大胆にです
お子さんもいいアイディアを出してくれるはずです
いずれにしろ、親子で密に連携を取って今までの事も
しっかりと共有するのです
そうすると、気持ちも強くなりますから
Yさんの戦いはこれからまだ続きますが、今まで話を切
り出せなかったお子さんに、しっかりと
状況を伝えて、一緒に進めてくれる事を確認できた事は
非常に大きいのです
自分の人生で、夫婦をどう過ごすかにお子さんの力はと
てつもなく大きい事を実感しています
住んでいる場所の周りに、親族もいない状況でも、必死
に戦っているYさんですが、親子で状況を切り開いてい
るのです
Table of Contents
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