‘夫婦に何があっても頑張る‘の‘何があってもの‘中に不倫を足す思考

不倫に戦う妻になる

公開日 2020年7月13日 最終更新日 2023年9月16日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

夫の不倫に悩む相談者にカウンセリングでお話しする中で、いろいろな事を行動
してもらうわけですが、そこにはかなりの思考の転換をしてもらう事が必要です

その思考の転換というのは、どういう事なのか

 

それは

 

‘夫と自分の関係性の見直し‘

 

に尽きるのです

 

相談者の頭の中では、

 

『夫とは元の仲のいい状態にしたい』
『夫婦を修復したい』
『夫には反省してもらって、戻ってきてほしい』

 

という思いが強くあります

 

それは、とにかく自分の

 

‘夫婦像‘

 

に固執しているのです

 

言い換えると、

 

『私たち夫婦はこういう関係、その関係に戻したい』

 

という、元の夫婦を勝手に作っているのです

 

しかし、夫婦というのは妻だけではなく夫も構成メンバーです

 

その夫がアホになっている状況です

 

そこに夫婦というのは、自分一人ではどうにもできないという事を知るのです

 

そもそも自分が幸せと思っていた時でも、夫は水面下で不倫をしていた可能性
も否定できないケースは多々あります

 

そう考えると、

 

‘戻りたい夫婦の状態‘

 

というのは、非常に眉唾物で捉えなければいけない

 

 

自分の記憶の中でピンポイントで楽しかった時の夫婦が、常にそういう状態で
あったかどうかは別なのです

 

そう考えていくと、夫婦という関係は形式と中身で成り立っているのです

 

形式というのは、戸籍で権利と義務が付与されている関係という事です

 

中身というのは日々の夫婦の生活そのものです

 

その中身は都合のいいものばかりではないのです

 

夫婦を続けるのは、離婚しなければいいだけなのです

 

それを言うと

 

『愛情もないのに夫婦を続けて意味があるのか』

 

という相談者もいます

 

では、不倫された時点で自分たち夫婦も続ける意味はないのです

 

しかし、そう言っている人に限って頑なに

 

『離婚はしない』

 

と宣言します

 

要は夫婦を続けるのには、自分の意思が大事という事をわかっていないのです

 

絶対必要条件に夫の愛情や自分の気持ちを出している事自体、夫婦の捉え方が
曖昧なのです

 

夫婦になる時に、

 

『何があってもこの人と一緒に頑張る』

 

という決意があったはずです

 

その何があってもの中に、夫の不倫が含まれていたなかっただけなのです

 

そういう思考の転換が、夫婦の関係を見直す事になるのです

 

夫婦をプラスイメージでだけ捉えていては、本当に苦しい時には失望感しかない
自分になります

 

『夫婦を続けようと思えば、自分が想像していない事もある』

 

という人生観を持って臨めば、何でもどんとこいという気概ができるのです

 

夫は〔変わってくれる〕から【変わるわけない】に自分が変化した時に夫は変わる

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。