夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、いろいろな状況で苦しむ中で
夫が2年も不倫していた事がわかり、そこから失意に陥りました
そこからネットサーフィンで、私にたどり着いてカウンセリングの中で
『自分が納得する事をやらなければ気が済まない』
という自分を作りました
そこから夫の保身の謝罪を見て、離婚するしないも自分が決めるという
信念を持ってブス女とも戦ったのです
(相談者には掲載の承諾をいただいています)
先日、相談者のEさんから連絡をいただきました
Eさんは今年の春先に相談に来られていて、夫の
浮気が原因で、夫婦をどうすればいいかわからなく
なっていました
そもそも、Eさん夫婦には子供もいないので、2人
で働き、それなりに自分たち夫婦の時間はうまく
持ってやっていました
そして、2人の出会いは仕事で通じて知り合って
ある程度は性格もよくわかっているつもりでした
そして、お互いが不規則な時間での勤務という事
もあり、一緒に居る時間はほかの夫婦より少なめ
でもありました
しかし、2人で助けあいながら数年夫婦を続けて
いたところに、発覚した夫の浮気です
最初は、夫の様子がおかしくていつもと違うと
感じたところからでした
やや距離を取るような態度や、携帯にロックをかけ
出し、多くの夫が出すのと同じ不審な態度です
そして、Eさんは自分の中ではモヤモヤをそのまま
にしておけないタイプです
夫が隠している事をある程度掴んでから、この時
というタイミングを見て切り出しました
‘このメールは何?‘
と、夫がもう言い訳できないように、言えるように
準備してから、言いました
夫も最初はごまかしていましたが、Eさんに全て
見透かされている事を悟り、正直に認めました
夫の話では、2年ほど前から職場で知り合った女と
気があって、職場の仲間で飲み会やサークルでも
頻繁に一緒になってつい気持ちが揺れてしまった
と話します
Eさんからすると、出会った頃の誠実な夫の影は
なく、もう言い訳にしか聞こえません
しかも、2年も前からという話を聞いて余計に
許せない気持ちです
Eさんは自分の中で夫を信じてきた分、あっさり
と浮気を認めた事が逆に闘士に火をつけました
もちろん、女の素性もしっかり聞いて自分の中で
どうしても許せないという意味をこめて今後一切
不貞をしない、したら離婚するという旨の念書を
書かせました
その気持ちは、それだけでは収まらず、ご両親にも
話をしました
すると、ご両親は
‘もうすぐに離婚した方がいい、その方が
お前のため‘
という意思です
それを言われるのはわかっているEさんですが
そこは自分の納得を追ってから決めたいと。私の
ブログにたどり着きました
そして、夫の両親とは正直仲が良くない事も大きく
影響しています
夫の親は過保護で、アホな夫を守ることは容易に
想像できます
ここは絶対に自分の決めた行動で、妻のプライドを
守りたいと思っています
そして義理両親には言わずに、何とか女にギャフン
といわせたいと思い、作戦を練ります
‘女の会社、年齢、住所などわかっていますか‘
‘大体はわかっていますが、住所は夫から聞いて
います‘
‘携帯番号もわかっていますか‘
‘はい、それも夫から聞き出していて、夫はもう
私が慰謝料請求をするという事には協力すると
言っています‘
‘そこまで言うなら、浮気するなと言いたい所で
すが、それもEさんが本当に妻のプライドを
持って、悔しさを出してるからです‘
`夫はそう感じているのですね`
‘そうです、夫はEさんがそこまで夫婦に真剣な
事を目の当たりにして、申し訳ない気持ちがある
のです、ただ、謝るしかないですし、勘違いも
しています‘
‘勘違いと言いますと?‘
`慰謝料請求に協力する立場ではなく、自分も
される立場ですよ、もう自分は夫として認めて
もらっている位の感覚があるのです`
`そうですよね、わたしが離婚する権利も持って
いるんですよね`
と、Eさんは自分の中で強い気持ちでいた事が間違
っていないと感じたのです
Eさんは、自分の考えが決して間違っているわけで
はない事に気づきました
好きで付き合って、好きで結婚した夫に裏切られ
その夫を憎んで許せない自分に苦しんでいたのです
私からすると、当然の感情ですし、そのやりきれ
ない気持ちを何らかの形で出さなければいけないの
です
しかし、その自分が本当に正しいのかどうかわから
ずにいたのです
そこから、今はしっかりと許せない女を叩く事を決意
できた自分ができたのです
‘私としては夫が好きかどうかもうわかりません、
ただ女の事は許せない自分がいますし、夫の事は
その後で考えてもいいでしょうか’
‘そうでうよ、それでいいのです、自分ができる事を
やった後で夫婦を考えましょう、あれもこれもでき
ないのですから’
と言うと、Eさんは安堵の表情を浮かべます
そして、女については自分の口からしっかりと言い
たいし、慰謝料請求をしたいという意向が強くあり
ます
そのためには、自分で女に会う段取りを作る必要が
あります
その準備をする事を先に進めて、夫とはある程度の
関係を保って、その時をうかがうようにする事で
話しをしました
そして、Eさんも仕事が忙しくなってきた事もあり
しばらく女との対決は条件が揃うまで寝かしておく
時間が過ぎました
その間、夫とはある程度は穏やかな関係を保つも
心の中は前ほど夫に執着の無い自分がいます
その裏には、姑との関係もあり、結局はこの夫との
関係を続けるという事は、姑との関係も続くという
意識があります
そこに、やはりEさんの中には引っかかるものがあり
ます
しかし、それらの事は気にしだすとパワーをそがれ
ますので、今は女との対決だけに集中する事で自分
の気持ちを整理していました
そして、仕事も一段落して、いよいよ女との対決が
近づいてきました
Eさんは仕事の忙しさから、少し時間をおいて女と
の対決する日を決めました
しっかりと仕事でも頑張り屋のEさんにとって、
忙しいという事はある面ありがたい事でもあります
しばし、夫の事を考えなくて済むという時間があり
自分を冷静にできたのです
そして、夫といえばEさんが浮気の事は過去の事に
してくれていると勘違いして、優しく接してきます
以前のEさんなら、弱くもろい自分が夫を受け入れ
ていたかもしれませんが、時間を置いた事によって
逆にその優しさが不自然にさえ思えます
それくらい、自分が強くなっている事を感じます
そして、私がご紹介した相談者のFさんも非常に協力
してくれて、Eさんと年齢や住所、状況、性格も合う
事もあって、対決までの事をしっかりとフォローして
くれています
そのFさんの支えも非常に大きく、なんと一緒に女
の対決に同行してくれると言ってくれました
Fさんも数か月前に、女と対決をしてしっかりと自分
の人生を自分で進んでいる状況ですから、こんなに
力強い味方はいません
Eさんにとっては、Fさんの一つ一つの話が全て自分
の知識となっています
Fさんも自分の事のように、Eさんがいまどのように
不安なのかは手に取るようにわかります
自分の夫の事もオーバーラップさせてEさんに説明
してお互いに、心の奥で結ぶ固い絆で話をします
そういう状況ですから、Eさんは女の対決を前にして
も怖いとか、不安はほとんどありません
むしろ、
‘早く会ってやりたい‘
という気持ちです
そんなEさんの闘志を夫は知る由もなく、相変わら
ず軽い優しさでEさんに接しています
そして、EさんはFさんと女に対決する日を決めて
その日を迎えました
朝から夫には仕事の体で出て行き、女の家の近くに
Fさんと待っていました
EさんはFさんと一緒に、女の家の前で待っていま
した
EさんはFさんと女の家には前日も下見に行って外
に洗濯物が干してある事は確認していました
しかし、当日もそのまま干されているので前日帰っ
てきていないのは明らかです
そのうち帰ってくるだろうと思っていましたが、
結局は待てど暮らせど姿がありません
女はいい年して結婚もしないで、ふらふらと飲み
歩くタイプで、夫もそういう緩いところにズルズル
とはまったというのは想像がつきます
そして、その女の家の前で帰ってこない様子を見る
と、なおさらその思いが強くなります
そして、自分にとっては夫婦をやり直すためにこう
いう行動を取っているわけではない
自分のプライドを取り戻すため、という信念がより
鮮明になりました
横にいてくれているFさんは、Eさんの気持ちが
よくわかってくれます
つい数か月前の自分をEさんに重ねているのです
そして、女に対決できなかった事は残念ですが、
それはそれでいい予行演習になったと思える自分
がいます
以前であれば、もう悔しさやどうしていいかわか
らないまま、感情を乱していたはずですが今は違い
ます
自分をしっかりと強くしてきた自分が、夫のアホ
な行動にもう振り回されないという思いです
自分ができる事をやるだけ、夫婦をどうするかは
その後に考えるという自分がいます
そして、Fさんとその日は引き揚げてまた出直し
する事にしましたが、もう近いうちにしっかりと
ケジメをつけて、夫にはEさんが持ち続けている
自分の晴れない気持ちをその時わかると想像して
います
また近いうちに女に言いたい事をぶつけて、人
知れず悩んだ自分が過去になるために頑張って
います
そして、その時のEさんはいろいろな意味で夫婦
を自分が進めていると感じるはずです
かつての弱くてどうしようもない自分はいない、
むしろこれからの人生を楽しみにできるくらい
Eさんは前向きに頑張ります
そして、最初の対決を試みた日から数週間してから、
Eさんは女と直接対決しました
その日は、何か勘が働いて
‘今日行ったら捕まりそう‘
と、体と頭が一致したのです
女が家から出てきたところを捕まえて、
‘○○の妻だけどわかりますよね‘
と切り出すと、女がビビります
初めての場所でもないので、Eさんも落ち着いて
話を進めます
そして、そこから仕事を休ませて場所を移動します
その中で、アホな夫は認めているので味方はしない
事もわからせます
女も最初は少し抵抗しましたが、落ち着いているE
さんを見て、外堀を固められている事を悟って念書
にもサインします
しかし、それで終わるわけにはいきません
女の言い分や、態度を見て
‘夫にもかなり非がある‘
と、自己保身で生きている姿を思い浮かべます
そこから女に慰謝料を払わせて、夫との今後の関係
を見直します
夫のその場しのぎの言葉や態度、なにかあれば親を
頼るその生き方に、
‘私がしっかりしないとダメ‘
と、自分に言い聞かせます
そして、そこから夫が言う事や起こす行動には必ず
その意味を考えるようになりました
それまで、何でもうのみにしていた自分をやめる転機
にしているのです
もちろん、これからの夫婦をどうするかはEさん自身
にもわかりません
しかし、その判断基準は自分の心の中にあるという事
をしっかりと身につけています
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