夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、
先日ご相談者のNさんから連絡をいただきました
Nさんは、学生時代から交際していた夫と結婚して仲
良く暮らしていました
もちろん、学生のころから相性もよく、そのまま何も
トラブルもなく、自然に結婚まで進みました
そして、お互い就職もして、頑張って働いて家も購入
して、子供も作ろうかという状況でした
そして、そういう状況の中夫の不倫が発生したのです
実は過去にも浮気はありましたが、それも許して来た
Nさんです
それもこれも、長い間一緒に暮らしてきて、心の中で
`必ず私をわかってくれる`
という気持ちもあったからです
事実、過去の浮気ではそういう思いのNさんを夫も反
省してやめた経緯もあります
しかし、今回の不倫は夫もアホにアホを重ねているの
で、バカな学習をしています
つまり、Nさんがすがっている事を利用して、今回は
その不倫女にのめりこんでいる状況をすぐにはやめな
い粘着性があるのです
そもそも、夫はNさんに対してモラハラの気はあった
わけで、モノの言いが上からです
しかし、夫婦間ではそれでバランスを取っていたので
それまでは問題があまり顕在化しませんでした
しかし、今回は今までとは違うのです
Nさんは、過去の夫の不倫と今回の不倫は違う事を感
じていました
夫は職場で出会った不倫ブス女に言い寄られて、また
いい顔をしてのぼせ上がっています
夫の性格から、その相手の女の素性は正直に言います
し、見ていてわかるのです
そして、家でも態度が横柄で、Nさんには上からしか
モノを言いません
その態度は昔からですが、Nさんの中ではやはり過去
よりも、女にのめりこんでいる事を察知します
夫はどんどん強気になって離婚を暗に言いだし、また
別居もほのめかします
新しく買った家を出ていくというくらいですから余計
Nさんとしてはどうしていいかわからなくなります
そして、話をしてもらちがあかないので、ネットサー
フィンをしているうちに、私のブログを発見して相談
に来られました
多くの方がそうであるように、最初のセッションでは
なかなか頭の整理がつかないままですが、その中でも
離婚は避けたいという思いは確かにあるのです
Nさんは、夫の不倫が過去のそれとは違うと思って対
処を考えてきましたが、自分ではわからなくて相談に
来られました
そしてNさんのお話を聞けば聞くほど、夫婦の関係が
長い間いびつになっているのです
夫がとにかくNさんをマインドコントロールしている
のです
こういうタイプの夫は大体、外面がよくて職場では人
にいい顔をするのも特徴で、Nさんの夫もまさにその
通りです
‘アホな夫をアホと思わなければいけませんよ、
どうですか‘
‘先生のブログを読んでいるので、頭ではわかって
いるのですが、今までの夫婦の関係が夫が上に立
っていて、なかなか気持ちの整理がつかなくて‘
‘では、この不倫ブス女を憎んでいますか‘
‘私は夫あのめりこんでいるように見えるので、
相手の女性にはあまりそういう感情は出ません‘
`そこから意識を変える必要があります、多くの
相談者も同じように夫にも女にも強い思いがなく
て、結局は自分を責めるパターンです、しかしそ
れでは一人馬鹿を見るのですよ`
‘今はなかなかそういう切り替えられないのです‘
というNさんの中で整理をつけられない状況からセッ
ションをスタートさせたのです
Nさんは、そもそもの優しい性格と、あまり物事をこ
だわらないという気質もあって、この夫の不倫にどう
しても強い感情が出てこない状況です
しかし、私から見れば絶対にこのままでは将来後悔し
ますし、その時に言っても何もできない事もよくわか
っています
Nさんの気持ちに、夫と不倫ブス女への毅然としたけ
じめをつけるパワーが必要なのです
そのために、まずは探偵と相談者の紹介をします
探偵には、すでに半別居状態で女の家に転がり込むバ
カで間抜けな夫の絵を取ってもらう必要があり、相談
者にはNさんがなるべく事を荒立てないようにしたい
という気持ちから、しっかりと戦う気持ちになっても
らうための話しをしてもらうためです
そして、その両方を紹介しながら、Nさんのお父様が
私に会うという事で来られました
もちろん、娘の事が心配で、Nさんも毎日のように電
話で泣いて話している状態でしたのでカウンセラーに
も会っておきたいという気持ちで来られました
私のところに相談者のご両親が一緒に来られるのは決
して珍しい事ではありません
そして、Nさんと一緒に来られ3人でお話ししました
Nさんはお父様も一緒にセッションに来られたのでお
父様にも夫にどういう接し方をするか、作戦を立てて
お話ししました
Nさんのお父様もNさんの事をもちろん大事にしてい
る分、夫の事もどうしても目を覚ませたいという気持
ちで説得をしたいのです
しかし、多くの相談者の例と同じで、Nさんの夫もこ
の不倫ブス女にのめり込まされているので、それまで
の結婚生活、いや恋人からの関係を反故にしているの
です
その夫にお父様が話しをしても、結局はその時は反省
しても、その後すぐに元に戻る事はわかっています
その事を、お話しして会ってもらう事にしました
‘多分、夫はその場は申し訳ないという顔をして
もその後にすぐ今のようにNさんにはもうムリ
と言う態度を出しますから、とにかく今は陰に隠
れている女に操られている姿を見てもらう方が
いいのです‘
お伝えると
‘そうですね、今こちらが一生懸命話をしても
すぐに元に戻るでしょうね、しかし、こんな
女に一生を棒に振るような事をするものです
かね‘
と理解できないという思いです
もちろん、私も親からするとこんなわけのわからない
女にのめり込んでいる夫をどう考えても意味不明の存
在です
Nさんはお父様とカウンセリングに来られて、夫に会
う時のイメージをお話ししました
そして、夫の不倫ブス女に入れ込んでいる状況を理解
できないという思いです
‘私も毎日カウンセリングをしていますが、この
夫の不倫は人が多い場所の問題でもあります、
要は他の人間もやっている事という思いが、倫
理観を薄めてしまいます‘
という説明をします
もちろん、誰もがそうなるわけではありませんが都会
にいると倫理観が薄れるのは、どうしてもありがちな
話です
田舎では周りの目とか噂が広がるなどブレーキがかか
る事もありますが、人が多いと
‘赤信号皆で渡れば怖くない‘
という意識が出るのは傾向として出てきます
その理屈が不倫にも当てはまるのが実態です
そして、Nさんのお父様は翌日夫と会った時に諭す言
い方ではなく、夫にいろいろとしゃべらせ情報を引き
出すようにしました
そして、女の親についての事もわかり、その後の作戦
も立てやすくなりました
Nさんも、自分を思ってくれる親御さんの思いを絶対
に大事にして行動に変える事を決意したのです
そして、女と夫の密会の場面も探偵の調査で取れバカ
で情けない姿をさらす二人を見て、Nさんも次第に客
観的に物事を把握するように変わって行きます
紹介した先輩相談者も
‘Nさんが大分発言が変わってきました‘
と教えてくれます
そして、その状況をしばらく続けていき、女との対決
もそう遠くない事を確信します
Nさんは、ご両親の思いや先輩相談者の励ましを日々
受けて、当初の頃の弱々しかった姿は大分変わってい
くのを自分自身でも感じています
ただ、夫は不倫ブス女の言う事を聞いているバカな男
をさらけ出すように、モラハラ的なメールを毎日のよ
うにNさんに送ってきます
Nさんに
‘俺たちはもう終わっている‘
‘オマエが悪い、オレは悪くない‘
‘もう何も意味がない‘
など、反抗期が始まった中学生が母親に対して悪態を
つく姿と何ら変わらないわけです
しかも、それをしつこくしつこく送ってくるのはAC
の要素があるはずです
その夫からのメールが来ると、耐え切れずに私や相談
者仲間に転送して、自分の気持ちを落ち着かせ少しず
つ、女への対決の準備をします
幸い、Nさんは気丈な性格もあり、夫が出て行って別
居を始めた事で自分一人の時間は寂しさはなくむしろ
自分の時間を有意義に過ごせています
そして、先輩相談者も気を遣っラインやお茶などに誘
ってくれて、勇気も元気もくれるので自然と笑顔が出
てきます
そして、夫のモラハラメールにも慣れてきた所で女に
直接対決をするシミレーションをするまでにNさんも
強い気持ちが出てきました
そして、その作戦の中ではもう迷いを無くして行く事
を心で決めます
Nさんは、夫の中学生並みの情けない言葉の羅列のメ
ールにだいぶん慣れていました
それまでは、夫のその言葉にどうしても立ち直れない
自分がいましたが、カウンセリングや相談者仲間の行
動を知って
‘私にはこんなに応援してくれる人がいる‘
という思いが、夫の言葉やモラハラな態度に免疫を作
っているのです
それまでの人生では、考えられない事です
こんな自分が誰にも話せないで苦しんでいた事を多く
の人が理解して、応援してくれるなんて夢にも思わな
かった事です
その相談者仲間の応援をもらっている事に絶対に頑張
らなければいけないと心に誓います
そして、自分なりに女との対決を頭に入れて言うべき
事も考えました
もちろん、女の事は夫自ら性格も言いますし、また調
査報告書のバカな態度を見てどんな態度に出てくるの
かも想定しています
そして、対決するのも女の職場に行く方が一番効果的
という判断をします
Nさん自身、一度決めたらまっすぐに突き進む性格を
していますからもう迷いもありません
もちろん、夫が逆ギレしてきても
‘それがどうしたの、あなたのやっている事を
許す妻はいないでしょう‘
という自分がいます
そして、その対決の日を迎えます
Nさんは、いよいよ女の職場に対決に向かいました
もう何度も自分の中では言うべき事も決めていてあと
は直接会うだけです
そして、職場で女が出てくるのを待って声をかけます
女も最初は
‘え‘
というような顔ですが、忙しいような態度ですが、
Nさんも
‘もし時間が取れないというのであれば、職場
の上司に今から話しますけど‘
と言うと
‘やめてください‘
と不倫ブス女は慌ててNさんと話をしなければという
態度に出ます
そして、職場の一室に二人で入って女に話します
Nさんは、
‘話はわかっていますよね、これを書いて‘
と言います
しかし、この不倫ブス女は抵抗して何もしません
そして、スマホから夫に連絡をしようとします
その女のスマホをNさんも取り上げようとし、部屋で
もみくちゃになります
そして、異変を感じた職場の人が部屋に入ってきます
その二人を見て、もう何があったかは大体察しがつく
ほどの状況です
そして、Nさんも
‘今日の事は○○さんが職場の皆さんには言わない
でほしいというので、詳しくは説明しませんが、
明日また来ますので‘
と、しっかりと余韻をたっぷり残して出てきました
もちろん、女の職場ではこの話題で持ち切りになって
います
Nさんは、不倫ブス女の職場に乗り込みました
ここまで来るのも本当に大変な覚悟でした
しかし、私に最初にあった時に
‘今までの自分を変えたい、人生を変えたいと
思っています‘
という決意で来られました
もちろん、最初はそうは言っても、夫のモラハラメー
ルに心を痛めて泣く日もありましたが、相談者の励ま
しもあって、かなり強くなっていきました
そして、対決の日はすでにやる気満々の状態でした
女はそのNさんの迫力に押されて、必死で逃げようと
しましたが、それもNさんは想定内でしたので、周り
に大きな声でたたごとではない、と思わせるように言
ってきました
そして、ばかな夫からのラインも想定内で、わけのわ
からない内容です
‘もう度が過ぎた事をやってしまっている、
明日もしまた行けば警察を手配してあり
刑事事件になる‘
など、本当にバカ丸出しの内容です
それを私に連絡してきて
`もし呼んでいたとしても、関係ありませ
ん、脅しに過ぎないから、宣言通りに明日
も行くのですよ`
と伝えると
`わかりました、私も行くつもりです`
と、しっかりと前を見据えています
その夫のラインも読めば読むほど、自分は何もせずに
単に言葉だけで物事を動かそうとしてる本当にチキン
な姿です
相談者仲間も、全員で呆れるくらいの弱さです
その世の中の基準を元に、Nさんは翌日ももう一回女
の職場に行きます
Nさんは、夫のアホなラインを無視するほど強くなっ
て翌日も女の職場に向かいました
もちろん、昨日の今日ですから職場ではNさんを覚え
ている人ばかりです
そして、受付で名前を名乗って再度女を呼び出します
すると、女の上司が出てきて
‘○○は本日は体調不良で休んでおります‘
と、想定している受け答えをします
そして、Nさんはその対応に自分としては来るという
宣言を実行しているという強い気持ちです
そして、もちろん警察なんて来るわけはありません
警察もこんな話に付き合うほど暇ではありません
夫の狂言が空しく感じるほどです
そして、この日は相談者仲間も一人同行してくれてい
て、Nさんが先に出た後も少し職場の中で様子を見て
くれました
すると、休んでいるはずの女が陰から出てきて、他の
同僚は
`今日もやっぱり来たよ`
と噂していました
もちろん、女のバカな事をみんなわかっています
その様子を相談者の先輩が教えてくれて、Nさんもこ
の女が本当にビビっている事を確信しました
そして、この女の対応はある程度想定内でしたからそ
の足で今度は女の父親の職場に行きます
もちろん、しっかりと調べてあるので場所も時間も組
んで計画してあります
そして、Nさんは昨日今日起きた事を頭の中でしっか
りと思い浮かべて、女の親に会うために向かいました
Nさんは、女の職場に二日続けて乗り込みました
もちろん、これは弁護士ならさせない事です
しかし、Nさんは自分でバカな夫と不倫ブス女には自
分のプライドを見せるために直接行きました
そして、二日目は女が居留守をつかって隠れて出てこ
なかったので、予定通り女の父親に会いに行きました
女は絶対に親に自分のバカな事を知られたくないとい
う思いがあるはずです
それは容易に想像つきますので、Nさんは絶対に親と
会わなければ納得がいきません
もちろん、夫も嫌がるに決まっています
前のNさんであれば、このアホな夫に
‘女に会ったら絶対に許さない‘
と言われて何もできないままでしたから、ましてや女
の親になんて会う発想もありませんでした
しかし、現実女に会ってみて、前は全くなかった憎し
みや怒りが出ているからこその行動です
そして、女の親の職場で
‘娘さんと私の主人の件で‘
という事で、すぐに向こうの父親も察して時間を取る
状況を作りました
そして、Nさんはしっかりと素性を明かしてこの二日
間の事を女の父親に話しました
`信じられないが、もし本当であればすぐ別れ
させる‘
‘あなたの夫とも会いたい‘
という反応を示しました
Nさんもある程度は想像していましたが、常識的な考
えを持っている感じです
しかし、とは言っても娘の父親ですから
`家で家内とも相談しなければいけないが、
もうこの件であなたと会う事はない‘
とも言います
Nさんはこの件に限らず、女の家族は母親がキーマン
という事を理解します
そして、その父親に事実を話して職場を後にしました
Nさんは女の父親に会って大体の家族のパワーバラン
スを想像しました
父親は母親に何事も伝えていて、意思決定を委ねてい
るようです
そうなれば、母親にも会わなければ納得できないとい
うNさんの本能が出てきます
そして、数日後にわかっている女の実家に今度は女の
母親に会いに行きました
Nさんはもうここまでくると、全てをやらなければ納
得しない自分がいます
そして、インターホン越しに話をして出てきた母親と
話を切り出しました
時間にして40分ほどです
女の母親も信じられないという動揺はありますが、そ
れをNさんには悟られたくないという気持ちが全面に
出ます
Nさんも、父親ではわからなかった事を親から感じて
話をします
もちろん、女の親ですからバカで間抜けな女でも守り
たいのは父親でも母親でも一緒です
しかし、女の分Nさんの心情も理解してるところを感
じます
最後には、少しだけ自分の娘の非を認めて、これが事
実であれば、絶対にやめさせると言います
そう言うのは人として、親として当然です
その言葉を後にNさんは家を後にしました
そして、Nさんは女の親を直接会って、後は少しバカ
で子供の夫の反応を見ます
夫からのラインもたいそう弱弱しくなってきます
しかし、それで戻ってくるわけでもなく、女と切れた
かどうかもわかりません
とは言え、自分の気持ちの中では
‘今さら何が起こっても平気‘
というパワーがついています
Nさんはその夫の様子をしばらく見ながら、自分が何
をすべきかも考えています
この2か月でかなり動いた自分、それを見てくれてい
る相談者仲間がその冷静で元気な自分を作っているの
です
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日月火水木金土10時~18時
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