不倫で離婚されるのではなく【やれるものならやってみろ】の気概を持つ

不倫夫に‘離婚してみろ`という気概

公開日 2021年1月28日 最終更新日 2021年3月21日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

夫の不倫に悩む相談者が、どうしても無駄なエネルギーを取られる事がいくつか
あります
それは何かと言えば、被害妄想から来るものです

その中で、一番大きい事象が

`離婚`

です

離婚というものは、もちろん誰も手続きを取りたくない事です

離婚には両者の合意が必要

 

しかし、その離婚というものは

‘されるもの‘

ではなく

‘するもの‘

です

そもそも離婚は結婚と同じで、当たり前ですが両者の合意が必要です

結婚届も離婚届けも、両者の署名欄があるわけです
それを記入して、なおかつ証人が必要です
要は夫一人で成立させる事なんてできません

不倫した夫から

  • 『もう離婚してくれ、早くしてくれ』
  • 『俺とお前は無理だから、離婚しかない』
  • 『応じないなら、俺は出ていくから』


と、まるで夫が勝手に離婚できるかのような言い分で迫ってきます

その言葉にどうしても押されて

  • 『もしかして、私離婚されるのかも』
  • 『え、私一人になってしまうの』
  • 『夫は本気で離婚しようとしている、どうすればいいの』

というような強迫観念に駆られてしまいます

離婚を忌み嫌うものにしている

 

その思いがどうしても

‘されるもの‘

という恐怖になっています

そこから、離婚は心の底から忌み嫌うものになっています

と言いますか、なるべく距離を取りたいものという感覚です

そして、そこからどうしても

『絶対に離婚されたくない』

という、自分ではそうしようもできないという固定観念ができてしまいます

誰もがよくわかっている事ですが、離婚不受理届を出す事で仮に夫が代筆で離婚届
を出しても成立しないようにできます

そもそも離婚という手続きは、二人の話し合いで成立しなければ離婚調停を裁判所
に申し立てします

しかし、それも一方がノーと言えば不成立です
それでも離婚を望むという事であれば、裁判を起こすという事になります

そして大事な事は、不倫がなくてもそうそうは離婚はできないという事です

相談者は

『不倫の証拠がないから、私が至らない妻といわれたら離婚されるのでは』

という勘違いをしています

例えば家事を怠ったとか、少し冷たい態度を取った位の事で離婚が認められたら
それこそ、日本全国至る所で離婚が成立してしまいます

税金を投入して運営している裁判所からすると

『結婚する時は好き勝手にしていて、離婚する時にだけ裁判所を使うな』

と、いい迷惑というのが本音なのです

離婚は自分の人生の大事な権利

 

それ位、離婚というものはそうそう簡単にできるモノではありません
その実態をわかってもらう事も、カウンセリングの大きな意義です

そこから

  • 『私が離婚をビビっていたら、バカ二人の思う壺なんだ』
  • 『離婚できるならやってみろ、そう思わなければいけないんですね』

という事を理解してもらうのです

そして、そこから離婚は自分にとっては人生を切り開く時の大事な手続きとして
大事に所有する権利と知るのです

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。