夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫の不倫に悩む相談者にとって、どうしても頭の中ではその不倫そのものを
やめさせたいという思いが強く出ます
それは当然の事ですし、思わない方がおかしいわけです
目次
元の普通の夫婦に戻りたいを漠然と考えている
それはその先に
‘元の普通の夫婦に戻る‘
という事を漠然と考えているわけです
その
‘不倫を断ち切り夫婦を戻す‘
という流れというか考えは、間違いではありませんが現実とギャップがあるわけです
不倫をやめる事ができるのは夫本人だけ
それはなぜかと言えば、そもそも不倫をやめる事ができるのは夫本人です
例えるならば、ヘビースモーカーが禁煙するのも自分の意思です
周りがいくら言っても、三日坊主であったり気付かれないように隠れてコソコソと
吸っている状態になります
本当にやめるのは、病気等で喫煙が自分に大きな不利益をもたらす事を経験したり、
想像した時です
そうでなければ、何回も学習せずに禁煙を失敗し続けるわけです
不倫をやめるのは大きな不利益を分かった時
それと同じで、不倫をやめるのは夫自身でなおかつ大きな痛みを伴った時です
そう考えると、妻である相談者が不倫をやめさせたいというのは希望であって自分
でできる事でありません
しかし、それを勘違いして
- 『私わかっている、不倫をやめて欲しい』
- 『お願いだからやめて、私も努力するから』
- 『私が一番嫌な事とわかっているでしょう』
という、夫の気持ちを変えようとしてしまうわけです
禁煙できない学習のないオッサンと同じ
それをやると、やめると言ってもすぐに再燃したり水面下で隠されたりする
まさに禁煙できないオッサンと同じなのです
そこに必要な事が
‘不倫がもたらす痛み‘
です
喫煙も体に及ぼす影響が実際に現れると、あれだけ平然と吸っていたのが急に怖く
なって吸いたくなくなるわけです
不倫が怖いという位の思いをさせる事が必要
それと同じで、不倫が怖いという位の思いをさせる事が必要なのです
そのためにも、カウンセリングでいろいろな具体的行動アドバイスをするのです
- 『不倫をやめさせるではなく、妻の強さを見せなければいけない』
- 『不倫で妻が本気で怒るとこんな事になると、わからせなければいけない』
- 『不倫するとこんなにも痛い目に遭うという、現実を作らなければいけない』
という説明をするのです
私がお願いなんてしている場合ではないですね
それを聞いて相談者も
『そうですよね、私がお願いなんてしている場合ではないですね』
と、その意味が分かってくるのです
そこから、夫への態度や言葉が変わってきます
被害者としての怒りや憎しみを出す
自分の思いを緩い所でわかってもらうのではなく、
‘被害者としての怒りや憎しみ‘
を出すモードで勝負していく自分に変わるのです
それがあるべき姿という信念が出るのです
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