夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、多くの方が夫の不倫を機に
人生がガラリと変わってしまった感覚に陥ってしまいます
その中で、長期出張先で不倫女とマンションに住んで、不倫をしている夫
の実態を知り、一時は弱ってしまいましたが、気持ちを切り替えてそこから
強く戦っている方の相談実例です
同じような状況の方もい不倫ずです
(相談者には掲載の承諾をいただいています)
先日、40代相談者Hさんからご連絡をいただきました
Hさんには最初、出張カウンセリンでお会いしました
夫の浮気で悩まれており、いろいろと事情を聴くと女に引っ張られて、
家庭をもかえりみずに過ごしている夫を想像できました
結婚後、お子さん二人に恵まれて幸せに暮らしていました
しばらくしてから、夫はHさんの家業を手伝う事になり、それまでの
サラリーマンを辞めて、Hさんの家業の自営に入りました
そもそも、人当たりがよくてそれなりに器用な夫はHさんの自営業にも
それほど苦も無くこなすようになりました
Hさんのご両親や、周りの親族も夫の仕事ぶりには非常に喜んでいました
そして、しばらくは幸せな日々が続いていましたが仕事も忙しくなる夫は、
いろいろと出張も多くなり一人で行動する時間が増えました
もちろん、それは仕事ですから仕方のない事ですが、数年前から少し様子
がおかしくなってきました
出張の際、メール等で連絡を取ってもなかなか返信がなかったり、帰って
きても態度がそっけなくなるなど、今までの夫と様子が違います
最初はHさんも仕事が忙しいためと思っていましたが、その態度が変わら
ないどころか、エスカレートして行く事に気づき、親にも相談しました
親もその異変には気付いており、何かあるという意見になりました
そして、Hさんは意を決して夫の行動を調査することを決めました
もちろん、信じたい気持ちはずっと持っていますが、現実の行動や態度は
明らかにおかしいものです
そこには、事実を知らなければ先に進めないというHさん自身の決意の
表れでした
そして、夫の出張先で宿泊先などを調査したのです
Hさんは自分の事をしっかりと見つめながら、夫の不審な行動に、絶対に
女がいる事は確信していました
そして調査の結果、やはり出張のついでで、女のマンションに出入りして
いる夫の姿をとらえる事ができました
そして、住所からすると、仕事に関連する女という事も判明しました
Hさんも、わかっていた事とはいえやはりショックはあります
しかし、それでめげていては子供や周りの人に迷惑がかかると思って、強い
気持ちを持って弁護士にも相談に行きました
弁護士の方も、非常に状況を理解してくれた上で今後の対応を考えてくれ
ました
そして、そうこうしているうちに夫から離婚調停を申し立ててきました
夫も女にせっつかれて、Hさんから不審がられている事を悟っての行動です
別居しているとはいえ、仕事で毎日のように顔をあわせるので、夫はHさん
を見て見ぬふりをしますが、動揺は隠せません
そして、いろいろと出てきた夫の調停の資料には、自ら女の存在を暴露する
かのような一文も載っています
こういう時の夫は、焦って否定を強くしたいがために、先を読みすぎて書いた
のです
調査会社の資料が、少し顔がはっきり写っていない事もあり、そういう自爆
する資料は非常に大事です
そしてHさんも、もちろんしっかりと女を叩くことはしなければという思いで、
調停は調停で訴訟に踏み切りました
そうすると、相手の女は予想通り図々しい態度で否定してきました
もちろん別居している夫と結託しながら、女がリードして進めているはずです
そんな夫を見て、お子さんもHさんの味方になって、一緒に戦う姿を見せて
くれるようになってくれたのです
Hさんは、しっかりと自分が夫と女の愚行には戦う事をお子さんにも伝え
ました
お子さんも、本来はまだ夫に甘えたい年ながら
‘本当に何がしたいのかよくわからない‘
という気持ちです
Hさんも、女との訴訟は遠方に暮らしている分見えない苦しさがあります
また、夫の出張は仕事柄仕方がなく、ほぼ毎回今でも女と会っていると想像
できます
そして焦れる時間が続く中、夫の別居しているアパートにもちょくちょく、
お子さんにも行ってもらったりしていましたが、どうも帰っている様子がない
事に気付きました
夫は帰っているであろう時間に行っても、気配がしません
Hさんも、どうしたのかと思いましたが、直感で遠方にいる女が夫の近くに
来て、一緒に他に借りて住んでいると読みました
もちろん、カンではありますが、今までの一連の事も全てそのカンが当たって
きたのです
それを聞いて、私も信頼できる調査会社を紹介しました
かなり警戒心が強くなっている中、わざわざアパートをダミーにして、
他に借りているかもしれないのです
しっかり、粘り強く確証を掴んでくれる調査会社にお願いしたいというHさん
の気持ちも強かったのです
そして、その調査会社としっかりと話をしてHさんは自分のカンを信じて依頼
しました
そして間もなく、夫がそもそも借りているアパートには帰らずに、別のわかり
にくいマンションを借りているのがわかりました
Hさんのカンは当たっていました
夫はかなり警戒心も強く、玄関に入る近くでも周りをキョロキョロと、不審者
を探すかのように入る姿が確認されました
当の夫が不審者と見られている事も知らず、そしてそのマンションの場所が
わかり、後は女がいつ来るかを予想する事になりました
Hさんとしては、夫の仕事のスケジュールを考えるとこの日ではという当たり
はついていました
そして、
‘この日だと思いますが、どうしたらいいと思います?‘
それに対して
‘Hさんの気持ちしだいですが、乗り込むなら今回のタイミングです‘
とアドバイスをします
幸いにも
Hさんと夫を良く知る方に事情を説明して、一緒について来てくれると行って
くれました
ここまで条件が揃えばやるしかない、Hさんも腹を決めてその日を迎えました
Hさんは、夫が隠れているマンションに女も来ていると想定した翌日に、
知り合いの方の同行で行く事にしました
女は来ているならば、必ず泊まっているはずです
そして、朝からしばらくマンションの前で待って夫の部屋にピンポンする
と、中では何か物音がしますが出てきません
多分女が一人でいるようで、その時ちょうど夫がどこからか帰ってきました
そして、夫を捕まえたHさんは
‘部屋に女がいるでしょう‘
と詰めました
すると、突然Hさんが現れた事に、夫はビビリまくっています
そして、何を血迷ったか慌てて逃げ始めて近くの派出所に逃げ込みました
要は、Hさんをストーカーという被害者面で訴えたのです
警官もなんだか最初は状況がよくわからなかったようで、夫を保護して
います
後を追ってきたHさんと、知り合いの方はあきれています
しかし、その警官に知り合いの方と説明し、ストーカーという話しでは
ない事を理解させました
しかし、夫はHさんにここまで把握されている事に体を震わせて、派出所
に座っています
そして、その夫のマンションには、結局警察も介入したために、女の姿は
確認できませんでした
しかし、夫と女は
‘まさかここまで調べられるとは‘
という思いです
そして、居場所がわかった今はもう夫もそうそう女とは会えない状態に
なりました
しかし、この女も執念が非常に強いので、これからもどうなるかはわから
ないというHさんの思いです
そして、裁判は裁判で継続している中、Hさんは子供さん
たちをないがしろにしている夫に対して、他に行動を起こす決意をしました
Hさんは、夫の愚行に対してできる事を考えました
夫の仕事は、周囲の協力なしには成り立たないのですが、Hさんはその協力者
をも、裏切っている夫の事が許せない気持ちが一杯です
そして、その方々にとりあえず取引を中止してもらうようにしました
周囲の方も、何となく夫の異変にはHさんが想像している以上に前々から気づ
いていました
もちろん、Hさんも苦渋の決断ですが、夫の状況は身内というより、人として
見過ごせるものではないのです
仕事で行き詰まる状況が夫の愚行を鈍らせるためには必要だと判断し、周囲
の方にも理解をもらったのです
夫の心境は、どんどん追い詰められて苦しいはずです
仕事でも、Hさんとの接触を極力避けているので直接確かめる術はありません
が、人に聞くと夫が弱っている事がよく伝わってきます
もちろん、それで白旗をあげて、調停や訴訟で従順になるわけではありません
それはHさんが一番よくわかっています
また、Hさんの女性弁護士も、本来なら夫のマンションに踏み込んで、女に
会おうとした事は、解任を希望されてもおかしくありません
しかし、それまでのHさんの苦しみや、夫のアホさに共感してもらっている
ので、解任などはせずにまだこれからの裁判にも一緒に戦ってくれています
自らも、夫の仕事にも踏み込んでこの女との関係に妻のプライドで戦っている
と、やはりいい事も出てくるのです
女の夫の詳細な情報もひょんな事からつかめたのです
もちろん、女の夫には直接的には関係しませんが、将来どこかで、話をする
可能性もあります
そういう事を思いながら対処すると、精神的にもかなり救われるのです
Hさんは、自分の中にあるはやる気持ちを収めながらしっかりと出来る事を
一つ一つ積み重ねて、合法的に夫と女にぶつけています
我慢や辛抱、努力しながら、リスクを取る事を恐れずに、真剣に戦っています
このHさんの姿を、お子さんたちが日々見て成長しているのです
夫の浮気をただ単に嫌な事、避けたい事にせずに自分たちの成長に変えている
のです
そして、そこから女には訴訟を提起した事で焦って夫に連絡しますが、仕事が
うまく行かなくなっている夫は、そういう女の言葉や態度がかなり負担になって
います
Hさんもそれを想像していましたので、弱る夫がどう出て来るのかを静観します
すると、徐々に音を上げてきて夫も子供に会いたい等と、今までにない言葉を
出してきます
しかし、それですぐにOKするわけにはいきません
しばらく、苦しみを味あわせる事が必要です
そして、女には慰謝料を払わせることになり、いよいよ夫も女に責められ、
Hさんにも距離を取られて、孤立していきます
しかし、Hさんは周りに数多くの協力者がいますので、夫婦の中で大きな格差
が生まれます
少し前は普通の夫婦だったのが、こうも差が出るものなのかと不思議な気持ち
もありますが、これも現実です
そして、女が慰謝料を払い終わっても、夫は謝罪をするわけでもなく、顔を
合わせる事は殆どありません
生活費を振り込んでくるだけです
この状況をいつまで続けるのか、Hさん自身もわかりませんし、今夫に帰ら
れても困るのです
それ位、強い自分を作っています
これから、心のどこかで整理がついて子供さんもさらに成長した時には、
離婚も視野に入ってくるかもしれません
その時のために、今は毎日を納得する事で埋める、親子で日々できる事を
頑張っているHさんです
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