不倫夫にすがる自分をやめ裁判で離婚を叩きつけ母親と祝杯を挙げた妻

離婚自分の幸せ

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、相談者の中には夫の不倫が

出ると同時に、離婚を切り出される方も少なくありません

そういう時には、あまりにも突然の出来事ですからとにかく

「私が悪かった、ごめんなさい」

とすがる自分が出てきます

もちろん、離婚が怖い事でしかないのです

しかし、そういう状態からカウンセリングを受けて

「何で私がこんな目に遭わなければいけないのか」

と自分を取り戻し、離婚を選んだ方の実例です

(相談者には掲載の承諾をいただいています)

 

 

先日、ご相談者のAさんからご連絡をいただきました

Aさんは、かれこれ4年目にもなる相談者です

相談内容は、最初は夫と不仲でどうすればいいかよく

わからない、という事が一番の心を占める問題でした

しかし、夫の様子やそれまでの生活から、外に女が

いてもおかしくはないという事は薄々気が付いていて

それも念頭に置いてのご相談でした

当初は他の相談者と同じく、全然自分に自信もなく夫

の事を、あまり思いやれていない自分がいる事を吐露

されていました

Aさにはお子さんもいなくて、結婚10年近く経っての

危機でした

そもそも恋愛結婚で、それまでは、何一つ不自由はなく、

暮らしていましたが、だんだん夫ととの仲が冷えてきて

夫から離婚を切り出されたのがきっかけです

その時初めて、自分は怠けていた、成長していない、夫

がいなくなったらどうしよう、という気持ちが強く出て

相談に来られたのです

その時の表情は、本当に自信なさげで、とにかく今離婚

なんてことになれば、私は生きていけないというくらい

の不安しかなかったのです

そこからの、カウンセリングのスタートでした

Aさんは、夫に依存しきっていた自分をそのまま私に伝

えて、確かにそういう姿をまざまざと感じて

いる中で、アドバイスを伝えます

‘そもそも、夫に離婚を言われていて、そのまま

何もできない自分ではいやでしょう、想像するに

女がいると思っているのであれば、そこにメスを

入れるべきと考えていきましょう‘

‘そうですね、本当に結婚してから何も考えない

まま、時間が過ぎてしまい、いざ離婚と言われても

夫を愛しているのかわかならい、とは言え離婚を

受け入れるのかと言えばそうではない、という自分

がいます‘

‘もちろん、のほほんと夫婦を続けていたと思って

私の所に来られる方ばかりですが、そこからどう

行動するかです‘

‘わかりました、とにかく今はどうなっていくのか

怖いのが正直な気持ちですが、できる限り頑張り

ますのでいろいろとアドバイスをお願いします‘

という流れで、セッションはスタートしました

そして何回かセッションを重ねていく中で、夫はしび

れを切らし始めて、お決まりの別居を言い出してきま

した

Aさんは、夫が結婚10年近く経過した中で急に冷たく

なったわけではないですが、やはり夫が何か焦ってい

る事を感じます

そして、夫は別居を言い出してきた事にも違和感があ

りますが、それを一人で分析するのは難しいと思って

カウンセリングに来られました

私から見ても、夫はどう考えても何かを隠している様

子があります

そして、Aさんに別居を引き留めるように努力をして

もらいましたが、夫は強行に出ていきました

場所は教えませんでしたが、Aさんは頑張って探して

隣駅に一人暮らししている事を突き止めました

今までの自分ならできなかった事ですが、やはりじっ

としていても始まらないと思っている自分が行動を後

押しします

そして、夫にはたまに会う約束をして、自宅で食事を

取る事にしました

しかし、夫は意識的につまらない態度や不機嫌さを満

開にしてAさんとは口もききません

しかし、Aさんには離婚という文字が非常に大きな恐

怖になっているので、とにかく我慢して夫を呼ぶ事だ

けを考えました

そして、そのまま数か月が過ぎていきます

Aさんは、強行に出ていった夫のアパートを探しそこ

から、ちょくちょく見に行くことにしました

もちろん、そんな事は初めての経験です

しかし、何もわからないまま過ごすよりいいと思う自

分が足を向かわせます

気持ちの中でも

‘別に愛しているわけでもないのに、ただ離婚する

となると寂しいという気持ちが出てしまう‘

という状態です

しかし、カウンセリングでも夫婦は十人十色という事

を頭に入れています

自分のような気持で離婚はしないという人がいても全

然おかしくない、それよりも隠されている真実を探す

方が先、という思いです

そして、夫が週に1、2回来ても、とにかく明るい表情

とまではいかなくても、なるべく自分の精神状態を保

っていく事を心がけ、夫は自分の方から離婚を言い出

してくるのを待っていると思って、我慢して接します

そして、いろいろな思いがある中で、Aさんも次第に

強くなっていきました

夫の土日の行動を把握して、何かしら知らない女の影

がないかも確認したり、夫の部屋の郵便物も見たりと

自分ができる範囲の事はやりました

しかし、何か手掛かりになるようなものは出てこない

状況が続きます

そして、そうしているうちに、全然ご無沙汰していた

夫の親から連絡が入りました

Aさんは、夫が自分勝手に夫婦の終わりを希望して一

人暮らしを始めましたが、できるだけ夫の事を把握し

ようと頑張りました

しかし、しっかりとした何かを掴める事はできずにい

る一方、夫婦をどうするかを自分の中ではまだ整理を

つけずにいました

そういう中で、夫の親から久しぶりに連絡が入りまし

Aさんもびっくりですが、内容を聞いてまたびっくり

です

夫が、会社に通勤途中に倒れて、入院しているとの事

です

夫の親も別居状態の事は知っていますし、夫は自分か

らは連絡せずに、親経由で連絡をしてきました

夫や夫の親も、Aさんには接触を最低限にする姿勢を

露骨に出してきます

入院先も言わず、今の状況だけを伝えて、とにかく後

で知らなかったと、Aさんに言われないようにしたい

と言うだけの連絡です

しかし、その連絡を受けて、Aさんは怒りと言うより

冷静な自分がいました

‘あの人は天罰が下っていると思うし、親も息子が

可愛いというだけで、過保護な親‘

という自分がいます

そして、しばらくは夫も入院をして、会社も軽勤務と

なって、一人暮らしをやめ実家に引き上げたようです

その状況に、Aさんも自分の中では夫が一人で墓穴を

掘っているという感覚が出ます

Aさんは、夫のよこしてきた弁護士には自分のタイミ

ングで退去する事を言います

アホでチキンな夫はその弁護士を通じてAさんの状況

を知ろうとしているわけです

そして、いろいろとインテリジェンスをまるで感じさ

せない弁護士の嫌味タラタラな文書にそっけなく対応

をします

そして、Aさんも実家の家族と話をして、このタイミ

ングで戻ろうという事を決めて、自宅を退去しました

いろいろと考えた挙句ですが、やはり頭の悪い弁護士

のやり取りに、できるだけ自分のペースで動く事を決

めました

本当に小心者の夫が、弁護士に

‘奥さんまだうんと言いません‘

と言われ続けてきた事を想像しながら、自分の納得す

る時に退去しました

そしてその自宅は人の手に渡る事になりましたがAさ

んには不思議と未練はありませんでした

自分が思うようにやって、夫の好きにはさせないよう

にしてきた自分がいます

そして、その状況を見守っている相談者仲間もいます

そのAさんには、初めのころのオドオドしたような

態度はなくなっていました

Aさんは、チキン夫からの自宅の退去の勧告には自分

のタイミングで出て行くと、しばらくしてこのバカな

夫から離婚訴訟を起こしてきました

本当に情けなくて、一人では何もできないマザコンの

夫です

その夫からの訴訟に、Aさんも再び自分の意思を貫く

覚悟で臨みます

双方弁護士を立てての陳述書、反論文の提出をして裁

判所からはお決まりの和解勧告が来ます

夫は何とか離婚をしたいので、

‘できる限りの条件提示‘

をしてきます

しかし、Aさんの心はそんな事では動きません

金額を積めば、何とか離婚してくれると思っている夫に

逆に

‘本当に浅はかな男‘

という事を無言で突きつけているようなものです

そして、Aさん側の弁護士も

‘今なら一番いい条件だと思います‘

と言われますが、私とカウンセリングで自分の気持ち

を考え

‘夫の言ってきた離婚希望で離婚する自分はいない‘

という事を心の中で確認します

そしてその和解をけって、判決をもらうように訴訟を

続行します

Aさんの弁護士も、多分自分の弁護士の経験ではない

事です

それくらい、プライドをかけて夫には意思表示をして

いるのです

Aさんは、夫の離婚訴訟では裁判所からの和解勧告、

つまり離婚の提案をけりました

しかも、一番いい条件と思われる時の提案にノーを突

きつけました

そして、自分が離婚したいと思う時まで戦う決意をし

たのです

そのタイミングは提案をされた半年後に来ました

裁判が続くと、本人の尋問がありますから、自分も夫

も思うところを法廷で言い合う事になります

その時に、低レベルな夫がある事ない事を並べるのは

目に見えています

そんなところに自分が立つのはプライドが許さないと

いう思いが強く出たのです

カウンセリングを受けてもらって、Aさんがそういう

気持ちになったのは初めてでした

離婚は怖いではなく権利と知ると木村泰之の相談者の95%は離婚しない

そして、自分の弁護士に

‘証人尋問の練習をしましょう‘

と言われていたのも、

‘私の方から離婚をしたいと思います‘

と伝えます

弁護士も前回の提案を受け入れず納得を追っていたA

さんの事を理解して、裁判所にその旨を伝えます

そして、双方裁判所に出向きその離婚手続きをします

当日、夫側は夫は来ないと聞いていましたが、いざ行

くと夫も来ていました

Aさんもまじまじと見る事はありませんでしたが、チ

ラッとみると、頭をうなだれて、簡単に言えばみすぼ

らしく見えている夫がいました

Aさんは夫に対して離婚を突きつける番が来ました

離婚したいと言って、訴訟を起こしたのは夫ですが自

分では何もできず、弁護士を通じて意思表示をしそし

て、Aさんに断られて証人尋問をすると思っていたと

ころに、離婚をすると言われたわけです

夫の心境は、

‘オレは本当に最後まで自分で何もできなかった‘

という思いのはずです

そして、手続き自体は30分で終わりました

その足で私に会いにきてくれて、すがすがしい顔を見

せてくれました

私もAさんが泣きそうな顔をしてきた4年前を思い出

しても、今のAさんが本当に輝いて見えます

そして、

‘今日は母親と二人で祝杯をあげる予定です‘

というその一言が、Aさんやご家族の前を向いている

姿を想像させるのに十分な一言でした

ご家族もAさんの納得した表情をしっかりと見守って

来られたはずです

そして、苦しい中を逃げずに戦ってきたわが子を誇り

に思って、祝杯を挙げるのです

Aさんはこれからもこの頑張ってきた自分を思い出し

前に進む人生を行くはずです

‘離婚をするときはしたい時‘

それをしっかりと自分の中でやり遂げたAさんには

自分の可能性を追う事で頭が一杯なのです

有責配偶者の夫になくて、妻だけが持つのが離婚という権利

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。