結婚は未知との遭遇で歩いた事のない〔けもの道〕を進むようなもの

夫婦はけもの道

公開日 2018年11月14日 最終更新日 2021年10月21日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、自分自身の中では夫は
どこかで思い通りになる男という感覚がどの相談者にもあるわけです

 

それが無意識のうちに、芽生えているのはある意味仕方がない事です

 

夫婦はいつでも夫も自分もチェックする関係

 

 

なぜなら、夫から求婚された、結婚を承諾させた、ウンと言わせたという事実がある
からです

 

もちろんそれは紛れもない事ですし、それを夫自身も否定できない事です

 

しかし、その事実は昔の事であり正直夫からすると

 

『それがどうした、お前もこんな俺を選んだだろう』

 

と言うような事実に変質しているのです

 

つまり夫の意思を自分に向けさせたと、自分の都合のいいように考えていないかを
チェックしなければいけないのです

 

その結婚という事実はもちろん小さい事ではない

 

結婚は永久保証の保険でも何でもない

 

 

しかし、夫の気持ちを動かしたという見方だけではなく自分も覚悟を持たなければ
いけないわけです

 

結婚は永久保証の保険ではなく、どこで解約になるのかわからないものです

 

世の中でも多くの夫婦がその関係を解消しているのです

 

それは必ずしもネガに捉え事ではないわけで、

 

  • 『保険と思っていた自分が勘違いしていた』
  • 『夫婦を自分の絶対揺るがない安心にしている事自体が間違いだった』

 

という気付きを生んで離婚する人もいるわけです

 

それは自分の成長をリスタートさせたという事に他ならないわけです

 

人生で自分の思い通りになるのは自分だけ

 

 

それもこれも

 

`自分の思い通りになるのは自分だけ`

 

という事に気付いたからこそです

 

いや、本当は自分さえもコントロールできないのが人間です

 

それをたかだかある時期に結婚をウンと言わせた事実だけで

 

`夫と私は以心伝心`

 

等と、大きな勘違いしている自分の平和ボケを戒めるのです

 

結婚は未知との遭遇でけもの道を進むようなもの

 

 

『結婚は未知との遭遇、本当にけもの道を進むようなもの』

 

と知れば、それまでの怖いもの知らずで夫婦を進めていた自分の背筋が凍る思いに
なるのです

 

『私はこういう思いをしなければいけなかった、今までが自分を甘やかしてきた』

 

という事に気付くのです

 

夫が思い通りにならなくなったのではなく、最初から私が都合良く夫を見ていた
だけ
という見方に変えるのです

 

それはしばし忘れていた、自分の成長に必要不可欠な

 

`現実を直視する`

 

という自分を取り戻しているのです

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。