公開日 2019年8月2日 最終更新日 2021年2月11日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の心理状態は
常に揺れ動いているわけです
その状態は
`荒波の中の小舟`
のようなものです
それまではベタなぎの水面もしくは、多少荒れていても夫がしっかり漕いでいるので
安心だったという感覚です
それが急に夫が
『俺はもう漕ぐのはやめた、お前一人で漕げよ』
と言って、舟を半分降りようとしている中に嵐が来ているようなものです
その状況では久しく船を漕いでいない妻には、そのオールが重くてうまく操れない
わけです
腕も足も疲れて
『あなたお願いだから一緒に漕いで』
という懇願をしているのです
しかし、夫はと言えば
『今まで俺ばっかり漕がせていただろう』
と、知らん顔しながら他の小舟のブス女の所に行っているのです
そういう例えをお話ししますと
『そうです、まさしくそんな感じです』
『わかります、私の所がそのままその状況です』
『私の状態を表している例えです』
という思いを言葉にします
そういう状態を理解したとして、今からどうするべきなのか
そこからすべきは
`夫に漕がせる`
のではなく
`自分で漕ぐ力を付ける`
という思考です
そもそも結婚するまでは、自分一人で舟を漕いでいたようなものです
社会に出て、
『結婚するかどうかも分からない、自立しなければ』
『自分のしたい事をする、そこから先はその時に考える』
『まずは自分でできる事をしよう、何となる』
と、自分の可能性や夢を追いかけていたはずです
そこに結婚する事になってから、すっかりとその漕いでいた自分をやめてオールも
夫に預けているのです
それまでは多少の荒波でも、体が順応して頑張っていたはずです
しかし、夫に預けてからというもの
‘鳴き方を忘れた鳥‘
のようなものです
こんなバカな事で夫がふざけた事をしているのに、そこにさらにすがろうとする
その自分がすべきは、かつて自分で漕いでいた自分を取り戻す事です
それはある意味人生のおおきなチャンスでもあります
そこからできる事は、本当に自分の可能性を広げたり力を信じて進む事です
最初は筋肉痛でピクリともしなかったオールを、次第に自分が焦げるようになる
そして、荒波にもうまく順応できる体に変わるのです
自分でできる事を、夫に必要以上に預けていた自分を奪還するのです
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