木村泰之の役目は夫を新喜劇のようにパターン化する思考を崩す事

思考のパターン化を崩す

公開日 2019年11月9日 最終更新日 2021年2月4日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、私の相談者にとって
多くの事を考える中で、どうしても夫の事を

‘まともな人間‘

という見方が現実を受け入れられない自分を作ってしまいます
その思いは確かにあるわけですが、そもそも夫という人間をどれ位わかっている
のかという事を考えるべきです

もしくは男という生き物か、人間という生き物を掘って考えるべき時です
なぜなら、相談者の夫だけがよくわからない生き物ではないのです
相談者が見ているのは、殆ど夫だけだからわからないのです

そもそも結婚した時には

『私の知らない事を知っている』
『私とは全然違う考えを持っている』
『私にはないものを持っている』

という魅力があったはずです

要は全て想定内の男であれば、正直

`つまらない男`

という生き物に映っているのです

そうなると結婚している可能性は非常に低いわけです
もちろん、知らない事だらけでも結婚していないのです
両者に共通理解や、分かり合えるところもあるからこそ

『この人とは価値観がある』
『話してみると、ちゃんとわかってきた』
『人となりは私なりに把握できている』

と、要は

‘セーフティゾーン‘

の会話を続ける中で、夫への理解は自信ができてくるのです
例えるならば吉本新喜劇のようなもので、毎度同じパターンのお笑いに安心して
いるのです

わかっているという飽きよりも、必ずこうなるという安心感があるのです
それと同じように夫婦も想定内で生活している事が全てになっている
しかし、新喜劇の役者もそれは演技でやっているだけです

一歩素の自分に戻れば、違う姿があるのです
もちろん夫は役者ではありません
しかし、妻に見せている姿だけが全てではないのは確かです

そういう夫の姿を想定しておかなければいけないわけです
もちろん、

『この人は私の知らない部分を持っているはず』

と頭の片隅にはあっても、それを常に考えるのは至難の業です
やはり自分の中で

安心・安定・安泰‘

を求めているからです

しかし何でもそうですが、世の中は自分の思い通りにはいきません
自分に都合よく考えても、往々にして

『何でこうなるの』
『どうしてそんな事するの』
『なぜか意味不明』

という事が起こります
それは自分の頭の中と世の中で起こる事は、範囲が比べ物にならないからです
それを夫さえも持っているのです
普段は見せない姿でも、外では出しているのです

いや、もっと言えば夫さえも自分をコントロールできないのです
そして夫といわず自分も思っていた事以外をするのです
誰だって

『自分は大丈夫、しっかりしている』
『自分の性格はよくわかっているつもり』
『自分で自分の事は把握している』

と思いたいのです
しかし、現実は

『何で同じ失敗を繰り返すのだろうか』
『ここでこんな事をしてしまうなんて』
『あり得ない、自分がやってしまうとは』

という経験は少なからずあるはずです
正直、夫も不倫をしようと思ってしていないはずです
そこには自分の想定外の条件が重なっているのです

例えば会社で自分が仕事がうまくいっていない時に、家でもつい面白くない事があり
そういう時にブス女との出会いがあると、つい話をするだけの関係を超えて

『俺にも自分をわかってくれる人がいる』

と、深みにはまるケースはいくらでもあります

それも仕事の不調や家庭の空気が悪いとか、ブス女との出会いという条件が重なり
夫自身も自制もできない自分になっているのです
逆に順風満帆であっても、そこから慢心やおごりが出るケースもあるのです

要は自分の中に、自分の姿を変える最大の敵がいるのです
そこに気付けば、夫に限らず人間は想定外の行動をするのは不思議ではなくなる
台本通りに毎日生きているわけではない

その時その時に受けた感情で、人間は自分さえも想定外にするのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。