公開日 2016年6月9日 最終更新日 2021年3月9日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫の不倫に悩む相談者の中で
多くの方が、
『なぜこんな目に遭わなければいけないの』
『こんな事で悩んでいる人はそうそういないはず』
『私は世界一不幸な妻』
くらいの意識があるのです
もちろんその気持ちはよくわかります
それまでは、何もない家庭でいたわけですから、突然の夫の不倫は本当にどうしていいか
わからないわけです
しかし、夫の不倫が始まった初日に察知できる人はそうそういませんから、少なくとも
幸せと思っていた月日のいくらかは夫に騙されていたわけです
表向きの幸せを幸せと思わされていたわけです
という事は、自分が思っている幸せを少し考えたら、本質的な幸せではない、表面上の
ものだったわけですが、実際には気付かなくて幸せだったという事実もあります
その中で、相談者が求めるのは
『私は贅沢は言いません、普通の家庭を取り戻したいのです』
と言います
そこに、大きな意識改革が必要なのです
どういう改革がいるのかというと、
‘普通が一番難しい‘
という事をわからなければいけないという事です
相談者の中には、ごくごく平凡な家庭は自分が大した努力もしなくても自動的にやってくる
という気持ちがあったわけです
つまり、普通というのは何かしなくても、いやむしろ変に何かしないほうが実現できる状態
と思い込んでるのです
しかし、現実はその普通こそが一番努力や辛抱、我慢が必要な事なのです
しかも、その普通を欲する人ほど、普通の事をしていないのです
具体的に言えば、不倫という誰が見てもダメな事をしている夫と不倫ブス女を放置するのは
普通ではないのです
普通はその不倫はおかしい、あり得ない、許さないという行動をする事です
それを目をつぶっていて、
『私は普通でいいんです』
と、わけのわからない事を言っている自分に気が付かなければいけないのです
普通を求めるのであれば、普段の自分の行動も普通の事をしなければいけないのです
そこに気が付かないで、とにかくじっとしていて、普通がいいとだけ騒いでいる人に幸せな
普通は来ないわけです
私の相談者は、カウンセリングで口だけ普通を求めていた自分から、行動を伴って普通を実践
するように変わっていくのです
それまでの自分が思い描いていた普通は、夫に作られていた、夫に騙されていた、夫にうそを
つかれていた普通だった、というくらいに普通の価値観を変えるのです
そして、その普通という定義は、与えられたものではなく、自分が知っている事や理解した事
が基準になるのです
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