公開日 2020年11月24日 最終更新日 2021年1月1日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
相談者の多くは、不倫夫に対しては良くも悪くも特別感を持っています
例えばそれが、夫を人生のパートナーに選んだ理由にもあります
『この人はこんな考えを持っている、今まであった事のない人』
『私をこんなに思ってくれる人はいない、運命の出会い』
『出会った時からタイプだった、私の方が好きだった』
というように、特別感満載のケースも少なくありません
また結婚してからも、
『夫は私を愛してくれている、本当にこんなに幸せでいいのだろうか』
『夫が言えば私も分かる、以心伝心の関係』
『夫は本当に頭のいい人、私には到底思いつかない事を考える』
『夫が一番、何でもわかってくれる』
というように、これまた特別な感覚を持っています
もちろん、夫婦という関係はそういう思いで成り立っているのも事実です
そこに夫の不倫が発覚すると、それらの特別感は本来吹っ飛ぶわけです
なぜなら、自分にとって運命の人で大事な人が不倫なんてするわけがない
しかし、その特別感は依然として続いているのです
『この人はこんな事をする人ではない』
『私の夫は絶対に裏切るなんてあり得ない』
『ウソでしょう、何かの間違い』
という、夫を除外する心理が最優先です
そのパターンが多くの相談者の言葉に出てきます
なぜそうなってしまうのか
それは
`夫への特別感の勘違い`
があるのです
私は数多くのケースを見てきて、相談者の夫への特別感がかなり勘違いして
いると感じています
先述のように、自分にとって特別な人が自分にショックを与える事をするわけ
がないのです
もちろん自分に優しさや愛情をくれたり、経済的にも頑張ってくれていると
いう面では特別な存在かもしれません
しかし、それはどの夫婦の夫も同じです
要は世の中的に見れば、普通の男です
普通の男だから、アホな事も普通にやっているのです
つまり相談者の持つ、夫を良くも悪くも特別に見る感覚を薄める必要がある
最初は取り乱している相談者も、徐々にそういう話を聞いて夫を改めて冷静
に見ると
『私が勝手にこの人は特別な人と祭り上げていました』
というように、客観的な言葉が出てきます
また、そういう思考にならなければいけないわけです
最初は不倫夫の特別感を捨てたくないという心理が、普通に見る自分を邪魔
します
しかし、カウンセリングのアドバイスや相談者の交流で知る他の夫の話等を
聞いているうちに
『特別な男とは思えなくなった、これが現実なんだ』
という境地に至るのです
そこに辿り着くと、相談者は途端に不安や恐怖が消えて
『私が一番一人で騒いでいただけ、夫は普通にアホな男』
という、現実な捉え方が出てくるのです
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