公開日 2022年6月26日 最終更新日 2023年4月19日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫の不倫に悩む相談者にとって、どうしても夫婦の関係を冷静に捉える事は
難しいのは当然です
その中で、いきなり離婚を切り出してくる夫も珍しくありません
妻としては、ある時夫に何か違和感を覚えるような事が出てきます
『いつもより帰りが遅い日が増えている、しかも今日は連絡ない』
『急に旦那が口を利かなくなった、どうしたのかしら』
『この前からスマホをトイレに持ち込んでいる、なんで』
というように、それまでの夫の行動パターンや、雰囲気と全く違います
『何かあったの?』
と聞いても
『何でもない、いつもと変わらない』
『仕事が忙しいだけだ』
『大事な打ち合わせの連絡を待っているんだ』
というように、いつもと変わらないという事を言うだけです
その態度に、ますます違和感が増すばかりです
その中で、今度は急に
『いろいろ考えたけど、俺と離婚してくれ』
『もう無理、別れてくれ、前からずっと思っていた』
『俺は決めたから、離婚だ、離婚する』
と、本当に訳の分からない事を言い出します
それを聞いて、妻としては
『何があったの、なんで離婚なんて言うの』
『私が何か悪い事した、教えて』
『誰か好きな人でもできたの、ちゃんと言って』
と返しますが、夫は正直ハッキリとは言いません
ただ、
『もう決めた事、お前とは話す事はない』
と突っぱねるだけです
そして、そこから夫婦の空気は重くどんよりとしたものになります
目次
もし夫から離婚を切り出されたら応じなければいけないのか
このように、いきなり離婚を切り出してくるというケースは、私の相談者の中でも特段
珍しい事でいありません
もちろん、そんな事を言ってくる裏には、隠したい事ややましい事があるのは当然です
一番の原因は不倫(浮気)という事が考えられますが、正直確証もないという状況では
この夫のへの対応をどうすべきかに、頭がいっぱいになってしまいます
もちろん、そんな一方的な要求というか無理難題に応じる必要はありませんし、応じる
事ができるわけもありません
では、そもそも夫の言っている離婚をどうすればいいのでしょうか
離婚が成立する条件とは
まずは、どういう時に離婚が成立するのでしょうか
1.両者の合意がある時
世の中の夫婦は3組に1組が離婚している現状がありますが、その中で一番多いのは
両者の合意の下で離婚しているケースです
そもそも、離婚というものは、結婚と同じく
‘両者の合意‘
が必要です
結婚する時も、夫がいくら
『俺と結婚してくれ、頼むから』
『お願いだ、結婚してくれなければ死んでやる』
『結婚する相手は俺しかいないだろう』
と言っても、妻がウンと言わなければ結婚に至らないのは誰でもわかる事です
離婚も同じで、一方がいろいろと言ってもダメなわけです
様々な事ですれ違いが生じて、
『頑張ってみたけどもう無理』
『いくら話し合っても、時間の無駄』
『耐えられない、私は次の人生に進みたい』
という事で、お互いが離婚に納得すれば成立するわけです
2.相手から悪意の遺棄があった場合
夫婦の中では、いろいろな事で気持ちが離れる場合があります
その時に、勝手に家を出る、生活費を入れない、夫が働かない、理由なく同居を拒む
等のケースもあります
そういう状態を
‘悪意の遺棄‘
と言って、された方はただ我慢する事なく、その状況がある程度継続している事で
離婚する事ができます
しかし、もちろんそれをしている側が離婚する事はできません
3.生死が3年以上不明である場合
日本では、何かのアクシデントで配偶者の生存がわからないままの状況になって、
3年経過すると、離婚が認められる事になっています
もちろんケースとしては少ないですが、そういう事も現実に起こりますので、民法
には明記されているのです
4.強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
長い間夫婦をやっていますと、相手がうつとか精神疾患に罹り、日常生活に支障を
きたす事も出てきます
特に仕事上の事や、人間関係のトラブルは今の世の中では、避ける事ができないと
言っても過言ではありません
その中で、強度の精神病からの回復が困難で、面倒が見切れないという時には離婚
が認められることになっています
5.その他婚姻関係を継続しがたい重大な理由がある
夫婦の関係は、最初は好きだ愛しているという事で結婚がスタートするわけです
しかし、結婚してから
『この人無理、もうやっていけない』
という場面は出てくると、その時には離婚も認められます
例えば、モラハラがひどい、性癖があって正直怖い等、人間性についいていけない
というようなケースです
6.不貞行為を働いた場合
離婚自由では、かなり多数を占めるのが配偶者の不貞行為です
やはり、配偶者の裏切りは精神的にもかなりきついものです
他の事由よりも、騙す騙されるという事が介在しているわけです
私の相談者でも、不倫による離婚の危機での相談が圧倒的に多いのが現実です
離婚に応じない場合に夫はどうなるのか
上記のように、離婚にはその理由が必要になっています
ただ一方が離婚したい、だけでは成立しません
逆に、言われた方も離婚したくなければしないと応じなければいいのです
しかし、こういう時の夫はどういう事をしてくるのか
1.無視や暴言を続けてくる
離婚を言い出す夫の初期の行動は、無視や暴言を繰り返します
ある時は急に黙り込んで、部屋にこもりっきりになる事も珍しくありません
かと思えば
『何で早く離婚しないんだ、何回も言わせるな』
『俺が辛い思いをしているのをわかっているのか』
『お前の顔なんて見たくない、早く分かれてくれ』
という辛辣な言葉を浴びせかけてきます
その夫の乱高下する感情に、どうしても苦しい思いになってしまいます
2.子供にも夫婦うまくいっていない事をほのめかす
離婚を切り出す夫は、何とか早く妻にそれを承諾させたいわけです
しかし、妻は頑として認めないというか、うんと言うわけにはいきません
もし離婚を考えたとしても、子供が小さい事や、経済的に無理という事がすぐに頭を
よぎります
そういう時に、夫は子供に
『パパはママの事を好きじゃない、でも○○クンの事は大好きだから』
『パパはママと一緒にいると喧嘩になるから、少し離れようと思って』
『パパはママにいろいろと言われてきつい、苦しいんだよ』
と、とにかく自分の正当性というか、自己保身の言葉で説明します
子供からすると、どうしていいかわからないわけですが、それでも子供には前振りを
する事で、離婚を肯定させようとします
3.経済的に締め付けてくる
離婚を切り出して、なかなか応じない妻に対して、アホな夫がしてくる事としては
‘経済的締め付け‘
です
とにかく、自分の支出を減らそうと必死になります
『俺はもう食事は家では食べないから、その分月々も減らして渡すから』
『スマホも自分の分は自分で払ってくれ、家族契約からお前の分は外した』
『この家を売ろうと思う、今のうちから住むところを探しておけ』
というように、いろいろな事で生活費をコントロールします
そして、しまいには給与口座を変えて、それまで妻の管理だった生活費を、自分で
管理しようとします
4.別居をしようとする
そして、そこからさらに離婚への動きが進まないようになっていくと、安い部屋を
探して、別居に向けた行動を起こそうとします
『お前が離婚しないというのなら、俺は出ていくから』
『俺はもう帰らない、今月いっぱいで家を出ていく』
『家を出た後は弁護士から連絡が来るから、そのつもりで』
というように、離婚をさせるために脅しのような事を言います
夫の身勝手な離婚に応じない時の注意点
このように突然の夫が離婚を切り出してくる陰では、不倫をはじめとする後ろめたい
事をしているケースが殆どです
そうでなければ、大の男が社会的な立場に影響してまでも一人で暮らす事を選ぶわけ
がないのです
もし仮にそういう事ではなくても、慌てて急に離婚を言いだすのは夫婦間の事に原因
があるのではなく、夫が困っている事が起こっているからです
例えば、妻に隠れて膨大な借金していて、このままでは家族にも迷惑をかけると思って
離婚を切り出す事もなくはないのです
しかし、そういう事もごくまれですし、妻が離婚をする意思表示がなければしなければ
いいだけの事です
その中で、どういう事に注意をしなければいけないのか
夫の言葉に慌てず隠れているものを探す
やはり、まずは夫が離婚を言ってくる陰に隠れているものをあぶりだす事です
それには、夫の持ち物やスマホを見る事が、ポイントになってきます
そこには、妻には内緒の事実が数多く隠されているのです
ただ、焦ってはいけないわけで、夫も見つからないように必死です
そういう隠れているものをどうやって見つけるのかも、カウンセリングの中で具体的に
アドバイスするのです
例えば、夫の交通系ICカードの乗降履歴を見る事や、車や夫の部屋にレコーダーを
仕掛けてみると、想像していなかったブス女との接触や会話が出てくる事も珍しく
ありません
それを一人でやうとすると、不安も出ますので、カウンセリングでタイミングや要領
を説明して、やってみてもらうのです
離婚届不受理申出をする
それまでは、何も何風立たずに来た夫婦や家族に、いきなり離婚という二文字を夫が
言い出せば、かなりショックになるのは当然です
その二文字が出る時には、先述の陰に隠れているモノをあぶりだすと共に、勝手に
離婚届を出されないよう、デイフェンスをしておく事も大事です
役所にはそういうケースを想定して、離婚届不受理の申出ができるようになっています
本人確認書類を持参して、書類を提出し不備がなければ、すぐに受理して効力が発生
します
一旦申し出すると、それを取り下げるまで有効になりますので、夫が離婚届を勝手に
出しても、受理される事はありません
アホになっている夫は、それ位の事をするケースは少なくありません
お金の状況をなるべく掴む
離婚を切り出してくる夫というのは、お金の使い方も比例して荒くなっています
多くの場合は、妻の知らないところで、ブス女に貢いでいるからです
だからこそ、自分でお金の管理をしようとします
その中で夫の口座の通帳を記帳して、どれだけの出し入れがあるのかとか、クレジット
明細を見て、何に使っているのか等も把握するのです
また、よく夫の収入についてはよくわかっていない妻も少なくありません
やはり、夫がいくら稼いできているのかというのも、大事な情報です
もし、給与明細を見た事がないというのであれば、源泉徴収票を見る、もしくは役所に
行って、収入証明を入手しておく事です
夫が自営とか経営者の場合は、顧問税理士とも人間関係を作っておいて、経費の流れや
経営状態を掴めるようにするのです
いずれにしても、お金の流れを掴む事は、非常に重要になってきます
別居する前に借りている部屋の合鍵を作っておく
そして、離婚を切り出してくる夫は、結構な確率で部屋を借りようとします
離婚の手前には、別居という事実を作る方が何かと都合がいいからです
妻からは姿形がわからなくなりますし、何しろコソコソとブス女に会えるです
そういう予兆を感じ取ると、カバンの中から賃貸借契約書が見つかる事も少なく
ありません
そして、キーホルダーには見慣れないカギがついていると、その部屋のキーの可能性
が高いのです
そのキーを抜いて、近くの鍵屋でコピーを作っておくのです
仮に別居が始まっても、そこに後から入ると、いろいろなものが見れる事になります
もちろん、夫が借りている部屋ですので、配偶者の妻が部屋に入る事で、住居不法侵入
に問われる事はないのです
夫との会話を録音しておく
離婚を切り出してくる夫というのは、ほんとにウソをつく事には抵抗がなくなる
のです
それは、頭の中が
『離婚さえすれば、こっちのモノ』
『強引に離婚に持ち込めば、後でわかっても関係ない』
『離婚するためであれば、何でも言うし何でもする』
という心理になっています
例えば別居をしだすと、そこから離婚調停というのがお決まりのパターンです
その時には、ない事ない事をあげて、妻を悪者にして調停を進めようとします
また、
『妻は別居に同意していた』
『条件を出せば離婚すると言った』
というように、都合よく言います
それに、
『こんな事を言うなんて信じられない』
と、ショックを受けている場合ではないのです
『私は別居も認めていません』
『離婚もしないと言っています』
『勝手に出て至っただけです』
と、真実の会話を録っておく事で、夫のウソをウソと証明できるようにしておく事です
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15分ですが、真剣にお伺いします
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夫から離婚を切り出された時に考える事
いきなり離婚を切り出してくる夫というのは、間違いなく自分に不利になる事をする
はずがありません
ましてや、妻や家族の事を考えて離婚するわけがないのです
十中八九、陰にブス女が隠れていて、
『早く離婚して、あの女と一緒になりたい』
と、アホな花畑になっているのです
その夫の言う事に、こちらが冷静さを失ってはいけません
『離婚してもちゃんと養育費は月々渡すから』
『この家はお前たちが住めばいい、ローンは俺が払う』
『毎月子供には会いに来る、子供の親権はお前に渡すから』
等と、その場限りの出まかせを言います
正直、離婚前にいくらちゃんと金額を決めても、養育費は減額できますし、踏み倒す
夫はゴマンといます
仮に弁護士を入れて決めても同じで、減額してきても司法は事情を認めてしまいます
家のローンも払う可能性は低く、そのまま滞納して競売にかけられるような事も出て
きます
子供にも会うかどうかなんて、そんな事を信じていてもどうなるかわからないのです
夫はブス女にコントロールされているので、ブス女が嫌がる事をするわけがないのです
離婚に焦っている夫に、こちらが煽られる事なく
『ブス女が相当プレッシャーをかけている、だからこんなに言ってくるんだ』
というように、その伝書鳩状態を見抜く事が大事です
夫が離婚を切り出した原因が不倫とわかったら
そして、夫が離婚を切り出した原因が不倫とわかった場合、どうすればいいか
もちろん、放置していても何も状況は変わらないどころか、ますますひどくなる
だけです
なぜなら、こういう別居をさせて離婚に持ち込もうとするブス女は、かなり夫に
要求をしている事に他なりません
そういうブス女は、本当に悪びれずにこういう事をやります
そのアホなふるまいのブス女に、ホイホイついていくのが夫という構図です
そこに、夫をコントロールしているブス女を徹底的に叩かなければいけないのです
不貞証拠をしっかりと撮る
もちろん、そのためにも不貞の証拠をしっかりと撮る必要があります
そのためにも、離婚を言い出した時から持ち物をチェックする必要があります
カバン、財布、スマホ、車の中等から、いろいろ出てきてもおかしくありません
なるべく、夫が警戒する前に、こちらが陰に隠れているものを掴む事が大事です
それらのものが、不貞証拠になるのは
‘肉体関係‘
を証明できるものです
という事は、ただのLINEの親密な会話や、ブス女からの手紙だけでは難しいのです
逆に、スマホから二人とわかる
‘ハメ撮り‘
をゲットできれば、それが不貞証拠となる可能性は高いのです
また、いわゆる
‘カーセックス‘
の音声をレコーダーで録れたら、それも証拠になるケースは高いです
その声だけでも、声紋鑑定でブス女を特定する事も可能ですから、車中にレコーダー
を仕掛ける事ができると、証拠になる方も実際にいるのです
カウンセリングの中では、相談者にとって必要な不貞証拠をゲットする作戦も立てて
いく事で、不倫に対峙する準備も行います
不倫に対して適切な処置をする
そして、そこから不倫という悪事に対して、慰謝料請求をはじめとするけじめをつける
事をする必要があります
やはり、夫が離婚を言うくらいですから、かなりブス女が引っ張っているわけです
そのブス女には、妻として家庭を壊されているという憤りも怒りもあるのです
その感情を、慰謝料請求だけでなくいろいろと形にする事が大事です
カウンセリングでは、その慰謝料請求も自分で直接やる事を提案しています
その方が、納得が多いという事と、現実的に慰謝料の額が弁護士に委任してやるより
多くなるのです
最初は、相談者もそれを聞いて
『そんな事できない、無理だと思う』
と思っていたのが、
『こんなに舐められているのに、弁護士に頼むなんてあり得ない』
位に、意識が変わってきます
それ位、相談者に強くなってもらう事が、カウンセリングの大きな目的です
また、ブス女の親族や職場に、この実態を伝える事も少なくありません
それ位、悪事に対しての痛みを与えなければ、正直今の時代の不倫は慰謝料請求
だけでは、その後も平気で続ける
‘焼け石に水‘
というケースが多々あります
そういうアクションも、カウンセリングの中で具体的にアドバイスをするのです
夫の離婚意思に強い気持ちで対峙する
最後に、離婚を切り出してきた夫との夫婦に、しっかりと自分の人生を強く生きる
意思を出して、対峙する必要があります
そこには、ブス女にうつつを抜かして、家族を捨てて離婚まで切り出してきた夫に
妻としてどういう気持ちで臨むかです
それは、相談者がそれまでの夫婦では持たないという事を自覚する事です
『夫を頼っている場合ではない』
『夫は弱い人間、私が夫婦を引っ張っていかなければいけない』
『またいつこんな事になるかわからない、絶対に気を緩めない』
という、継続的に緩まない自分をカウンセリングで一緒に作っていきます
夫が離婚を切り出してきた事を、自分を成長させる転機にする事が大事です
まとめ
いきなり夫が離婚を切り出してきた時に、慌てたり驚くのは、無理もない事です
しかし、そこから冷静に考えると、
『何かが夫を動かしている』
という事に気付くと、そこから隠れているものに辿り着いていきます
その時に、夫との夫婦を考える上で、どう対処するのかをカウンセリングでしっかりと
作戦を立てて、シミレーションをする事で、自分の目的や行動が明確になっていきます
一人では全くわからない事を、しっかりと一緒に考える事で今後の人生に自信がついて
行く転機になっていきます
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