別居不倫の夫が涙で謝ってきたのは、相手の既婚女にガッツリ戦ったからこそ
公開日 2024年7月12日 最終更新日 2025年6月14日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃夫婦について悩む相談者に接していますが、
先日相談者のSさんから連絡をいただきました
Sさんは学生時代に夫と出会って、そのまま順調に交際
が続いて、別れることなく結婚まで発展しました
そして、お子さんにも恵まれて幸せな家庭を送っていま
した
夫の仕事も順調に行き、お子さんも就職してしっかりと
独り立ちして、本当に何不自由なく暮らしていました
そんな中、夫が体調を崩して会社をしばらく休む事に
なりました
それまでの頑張りが溜まっていると思いSさんも夫への
気遣いを増やす時と思っていました
そして、休業してしばらくすると、夫は今までの仕事に
費やした時間を取り戻して自分の時間を謳歌したいとい
う気持ちが全面に出るように
なりました
そして、そのうちには家族とも険悪なムードになり、
‘しばらく別居する‘
と言って、自分で物件を探して一人暮らしを始める様子
を出しました
そして、Sさんはあまりにも変わった夫に違和感を持ち
相談に来られました
‘うちの夫がすっかり変わってしまってまして、私も
おかしいと思い、調査会社に依頼したら、どうも外
で女に会っているようです‘
‘そうですか、ご自身でも変化に気付かれて調査をし
てみたのですね‘
‘そうです、出会い系サイトかなにかわかりませんが
女と会っているようです‘
‘別居も言ってくるのは変な話しではないですね、
ただ、このままではズルズルといきますから、腹を
決めて対処をする必要があります‘
と言って、Sさんにしっかりと自分の中でこれからいろ
いろな事が起る覚悟をしてもらいます
Sさんは、夫が外で女と会っている事がわかりなおかつ
別居を始めようとしている事で何をどうしたらいいの
かわからなくなりました
そして、夫の別居を止めようとしても、
‘オレの好きにするから‘
の一点張りです
その状況では、夫には離れられたくはないしかと言って
止めても嫌がられるだけと思っています
そいいう状況ではいろいろともがいても疲れるだけです
‘もう別居は夫の好きにさせて、女との密会をとる
べきです‘
とアドバイスします
そして、Sさんも夫の別居は止む無しとして、不貞の証
拠を取る事に専念する事にしました
数日後、夫は何食わぬ顔で別居を始めて、Sさんにも住
居先を伝えて一人暮らしを始めました
もちろんSさんも許したくはないですが、夫にいろいろ
言うのも、今は得策ではないという気持ちです
そして、夫が女と密会するであろう日を読んで調査を入
れました
すると、案の定夫は女と会って、不貞証拠を抑えること
ができました
案外あっさりと撮れたわけですが、それくらい夫は別居
している事で、警戒心が無かった証拠です
ただ、女が会った後にタクシーに乗ったために調査会社
も女の家までは追い切れなかったので
女の素性までは掴みきれない状態です
ここからどうするか、作戦を立てる事にしました
Sさんは別居を始めた夫と女の密会現場を撮る事には成
功しました
しかし、女の自宅までは追い切れなかったので素性まで
はわからない状況です
その状態では、夫に問い詰めても結局はシラを切るのは
目に見えています
それでは、悔しい思いをするだけです
それは絶対に避けたいので、何とか女の素性を調べる事
を続行しました
時には、自分の足でかせいで調べたりもしました
しかし、なかなか見つからずに、困っている所で、調査
会社がようやく女の自宅にたどり着く事に成功しました
普通に一軒家に住んでいていますので、既婚者と想像で
きます
Sさんもとりあえずは安心しました
しかし、それでもまだ女に問い詰めても不安材料があり
ます
それは、
‘夫は独身と思っていた‘
と、言う言い訳をする可能性がある事です
夫は、別居している状態で女に会っていますので、離婚
したとか、もしくは夫婦は破たんしたと聞いていると言
ってもおかしくないのです
そこでまた女にどう接触するかを作戦会議です
Sさんは、女の自宅や家族構成もある程度把握する状態
まで来ました
もちろん、夫には何も言っていません
別居する中でも、夫はたまに帰ってきて何食わぬ顔で接
して、数時間してから帰ります
Sさんとしては、その態度も許せませんが、今は辛抱と
思っています
そして、Sさんとしてはお子さんにはある程度の状況は
勇気を持って話す事にしました
やはり、お子さんから見ても許せない気持ちです
尊敬していた父親の浮気ですから、ショックも小さくは
ありません
その夫とお子さんの両方に挟まれている気持ちにもなり
ますが、自分が負けてはいけないという気持ちです
そして、そういう状況から女にはもちろんしっかり言い
たいという自分もありますが、比較的関係の良好な姑に
話をしようかという気持ちが出てきたのです
そして、私に相談に来られました
‘姑は普段から仲良くしていますので、この事を話す
方がいいと思いますがいかがでしょうか‘
‘気持ちはわかりますが、Sさんから話された
姑は、最初はSさんの気苦労に申し訳ないという気
持ちを出しますが、息子である夫と話す事でやはり
息子可愛さで、今度はSさんと距離を置くはずで
すよ‘
‘そうでしょうか、いつも私にも気を遣ってもらい
非常にいい関係ですが、言えばおかしくなりますか‘
‘私の相談者の多くは義理両親とは距離ができる
ケースが多いのです、姑に話したとするとこれから
はある面、的にもある可能性が出ます、全てやり
切ってからの方がいいと思います、今はSさんが
苦しい分、聞いてほしいという言い方になるだけ
です‘
‘わかりました、そこは我慢して女にどうするかを
先に考えるようにします‘
と言って、女への対処を決意しました
Sさんは、自分の中でお子さんや姑の事も頭をよぎり
ますが、今は女に集中しなければいけないと気持ちの
整理をしました
そして、仮に女に慰謝料請求をした場合に
‘独身と思っていた‘
もしくは
‘夫婦は破たんしていると聞いている‘
という言い訳をどうするか考えました
もちろん、既婚を女がわかっている事を会話しているメ
ールなどあれば一番いいわけですが、
別居していて、その部屋にも容易には入れないのでなか
なかそういう証拠は掴めません
そうなると、夫と女が会っている所を掴んで、Sさんが
‘妻です、いつもお世話になっています‘
と言って、一回泳がせてからその後に会っている所を抑
えて、言い訳できないようにするしかありません
しかし、Sさんとしては一刻も早くこの状態を壊したい
という気持ちでいっぱいです
そうこう考えていると、
‘とにかく女の家に行く方が早い‘
という思いに達したのです
その思いは、自分の思いでもありますし、もう父親には
あきれて顔も見たくないという、お子さんの思いもあり
ます
ハッキリ言って、夫も女も自分をなめているという思い
がフツフツと湧いてきたのです
もちろん、シラを切られる事もあるでしょうがそれより
も、今の我慢だけしていても自分が持たないという気持
ちの方が勝つのです
Sさんはいろいろと夫と女の実態や、お子さんの事も考
えて、自分が女に対決して
‘とにかく謝らせたい‘
という一心に変わりました
いまさら夫に先に言っても、女に会うのを必死に止める
事は目に見えています
それでは自分の気持ちがおさまりません
そして、女がいるであろう時間にSさんは女の自宅に行
きました
もう正面から行くと決めたので、玄関のベルを鳴らします
‘○○ですけど、○○さんいますよね‘
と言うと、女は居るようですが全然出てくる様子はあり
ません
そして、しばらく待っていると、夫が慌てて女の家に来
ました
そして、3人で話す事になりました
女は本当にずる賢い女ですから、夫がとにかく来て自分
を守らせるまで時間を稼いでいました
そして、慌ててくる夫も夫です
本当に情けない姿です
そして、いろいろと話をすると、既婚と知っていた
自分は離婚をする予定、など女も強気で話をします
もちろん、こんな不倫は初めてではない態度です
そして、Sさんも言いたい事は言いますが、この女の
ふてぶてしい態度です
そして、とにかく夫は
‘オレが悪い‘
という態度でその場を終わらせたい一心です
Sさんも二人は別れる事と、今の別宅を引き払う事を
約束させました
そして、とにかく今の状態を絶対にこのままにはしな
いという意味も込めて、破ったら
‘あなたのご主人に言います‘
と女に伝えておきます
そして、その場は別れる事になりました
Sさんは、自分の納得を作るために女の家に一人で行
きました
そして、女はすぐには出で来ずに、夫が来て3人での
話になりました
しかし、それはそれで大きな意味があります
その後女は強気な態度でしたが、下手に動くとSさん
から自分の夫にこの不倫を言われるというウイークポ
イントがあります
そのせいもあって、夫には
‘奥さんが私を脅したから、私もあなたの会社
に言うから‘
という脅しの連絡が何回も入りました
それに、夫はビビッて
‘とにかくもう女の事は接触しないでほしい、
オレが会社をクビになるかもしれない‘
という弱腰です
そして、そうなるのを女は見透かしていてSさんが困る
のを想像しています
そういう状況になって、夫はSさんに泣いて謝ります
もちろん、夫自身脅されている情けなさと、家族に迷惑
をかけているという思いが入り混じっているのです
しかし、夫は別宅を引き払うも、自宅には戻らずに、
実家にしばらくいると言います
それも、Sさんは姑にはこの浮気については何も言わな
かった事で、夫は実家には身を寄せれるのです
そういう感謝も本当にあるのかわかりません
そして、お子さんは夫の事を拒絶する日々が続いている
中で、何ができるか考えます
Sさんは、女にも対決して夫はビビッてSさんに泣いて
謝りました
その状況を聞けば、ハタから見ると
‘良かったじゃない‘
と映ります
しかし、結局Sさんからすると、夫は何だか女に脅され
て、怖くて遠く実家に退避しているようなものですし、
お子さんも父親への憎しみというか、情けなさを感じて、
接触をする意思はないという状況です
そういう意味では、何で被害者の私がこんな目に会わな
ければいけないの、という思いから
‘今私が自分ができる事は何なのか‘
という行動を探し始めたのです
‘今の状況で納得する人は誰もいません、Sさんが
できる事は女に再度直接会って、慰謝料請求をする
事が必要だと思います‘
‘でも、女は夫の会社に言うなんて脅していますから、
それで夫がクビになってもまずいと思いますが‘
‘ただ、Sさんが何もしなくても、この女は夫を脅し
ている可能性があります、それにこの期に及んで浮
気されて、ウソをつかれて、夫の尻ぬぐいをして
いる自分のプライドを持たなければいけない‘
‘確かにそうなんですが、やはり夫がクビになると
私が困ります‘
‘そこは、自分のプライドを守る事と、じっとして
女の言う通りにして屈している自分とどちらが納得
があるかです、よく考えてみてください‘
そう言って、Sさんは夫のためではなく、自分のため
にどうすべきかを考えています
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