夫婦の思いやりリスペクトは標準装備ではなく不断の努力からしか生まれない

夫婦の思いやりは不断の努力

公開日 2018年12月2日 最終更新日 2022年6月5日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、思いやりのない夫に悩んでいる方に接していますが、人それぞれ
様々な夫婦像があるわけで、相談者の夫婦像は正直非常に高望みに聞こえるケース
が殆どです

 

  • 『別に多くの事は望みません、普通の夫婦でいいんです』
  • 『また二人仲良く過ごして行けたらいいと思います、それだけです』
  • 『お互いがわかりあえる夫婦になりたいのです』
  • 『また一からやり直して、思いやりのある夫婦が理想です』

 

という言葉が出てくるのです

 

夫婦を高望みしている事に気付いていない

 

 

一見高望みどころか謙虚に聞こえるイメージですが、現実は非常に難しい事を言って
いるのです

 

どこが高望みなのかと言えば

 

`波風立たないようにしたい`

 

という意識です

 

そもそも夫婦になった時点で思っていなければいけない事を、不倫が発生した時点で
初めて口にしている事が非現実的な思考です

 

夫婦になる時には

 

  • 『お互いの事をよくわかっている』
  • 『二人で力を合わせていけば何とかなる』
  • 『この人とならやって行ける』

 

という思いで船出しているわけです

 

しかし、それが事実であれば不倫なんて起こらないですし、起こったとしても自力で
修正しているはずです

 

夫婦は多くの辛抱・我慢・努力の継続が前提

 

 

そうなっていないのはやはり夫婦を過信している

 

相談者の

 

`普通の仲`
`理解しあえる二人`
`思いやりのある関係`

 

というのは、多くの努力や辛抱の先にあるものです

 

それが、

 

『ぜいたくは言わない、普通の夫婦でいい』

 

位に、普通が当たり前にあるものという感覚で捉えている

 

そこに大きな勘違いがあるわけです

 

結婚した時にはそれらは既に二人の仲には存在していた、それが不倫という事態が
発生して

 

‘なくなってしまったから回復させたい‘

 

という思考です

 

相談者は、必ずしも夫に対して思いやりや優しさを持っている事に自信があるわけでは
ありません

 

ただ、

 

‘いてもらわなくては困る‘

 

という対象であるのは確かです

 

そこに不倫が起こると、

 

  • 『思いやりが足りなかった、夫に申し訳ない』
  • 『もっと優しくしておけばよかった』
  • 『私は至らない妻、ダメな奥さん』

 

という、途端に自虐に走ってしまいます

 

しかし、その自分を責めても不倫が終わるわけでも何でもありません

 

夫というより自分にだまされていた

 


そもそも夫婦というものは、自分たちの仲でだましだましで過ごしてきたのです

 

そういう話をしますと

 

『私は夫に騙されていたのですね』

 

という捉え方になる方もいます

 

しかし、そうではなくてむしろ自分に騙されていたのです

 

 

  • ‘優しさ‘
  • ‘リスペクト‘
  • ‘思いやり‘

 

等を、夫婦が努力や辛抱せずに自動的に備わっている、標準装備しているものと捉えて
いるのです

 

それらは決してそうではなくて、お互いに不断の細心の注意をしながら生まれてくる
ものです

 

夫婦は他人との共同生活

 

 

そういう現実を知るところから夫婦を見直す、いや自分を見直す転機なのです

 

そもそも夫婦は

 

‘他人との共同生活‘

 

でしかないのです

 

それを自分の中で

 


『この人なら大丈夫、私を大事にしてくれる』

 


と、思い込んで一緒になったのです

 


もちろん、夫が全てうそをついているわけではないのです

 

しかし、人間なんて弱い生き物です

 

ちょっとした誘惑や甘い言葉に、それまでの自分を失うような事に足を踏み入れる事は
珍しくないのです

 

その中で夫婦を続けていこうと思えば、結婚したての頃の相手とお互いに時間の経過と
ともに変わるのは、織り込み済みでなければやっていけないのです

 


最初に結婚した時の感情が、一生続くなんてとんでもないのです

 

夫婦は一番大事な人間でもあり一番敵対する人間

 

 

いろいろな事を経験すると、夫婦は

 

‘一番大事な人間‘

 


にも

 

‘一番敵対する人間‘

 


にもなりうる

 


それを、まざまざまとわかるのがこの夫の不倫です

 

しかも、夫はどこまでも自分を守ろうとするアホな姿をさらけ出します

 

それは

 

  • 『俺が一生大事にするから、結婚してくれ』
  • 『お前の事を守るから大丈夫』
  • 『何があっても俺がいるから』

 

と言って、一生の誓いをしていた夫なんてどこにもないという事です

 

それをいつまでも後生大事に

 

『私を守ると言ってくれた、それを信じている』

 


と言っていては、最後にバカを見るのは自分だけです

 

夫の不倫は過信する自分に疑いを持つ転機

 

 

結婚するのはそれこそ、新しい人生のスタートでしかないのです

 

本当にそれを継続しようと思えば、死ぬまで努力がいるのは当然です

 

  • 『どこかで、夫の言葉にあぐらをかいている自分はいなかったのか』
  • 『どこかで、夫の態度に緩んでいる自分はいなかったのか』
  • 『どこかで、夫の行動を信じ切っている自分はいなかったのか』

 

そういうチェックをし続けるのです

 


それは苦しい事でも何でもないわけで、むしろそれをやらなかった自分が人生で
一番苦しみを味わっているのです

 

自分の身を守る事であれば、何でもできるという事に気付くのです

 

自分の改革を続けていくと人間謙虚になる

 

 

私の相談者には、カウンセリングの中で何かと問題提起をします

 

そこには、

 

『今の自分に足りないものを、見つけてもらう』

 

という意味があります

 

もちろん、それは私から見た提起です

 

それを聞いて

 

『これは大丈夫、ちゃんとやっている』

 

という事もあるはずです

 

しかし、そうではなくて

 

『言われた通り、ここについては正直自分でも後回しにしていた』

 

という事があれば、優先順位を上げてもらうのです

 

そういう

 

‘自分の改革‘

 

を続けていくと、人間謙虚になっていきます

 

謙虚になると、自分の実力がわかってきます

 

普通と思っていた事は、全然当たり前じゃなかった

 

 

実力がわかると、今まで普通だったものが普通ではないとわかります

 

  • 『今までは条件が良かったんだ』
  • 『こんなの普通と思っていた事は、全然当たり前じゃなかった』
  • 『私が緩いから、夫婦は普通と思い込んでいた』

 

というような思いで、自分の中の普通の定義が変わってきます

 

それを知ってもらうと、夫も

 

  • 『正直夫も緩んでいます、そうでなければ不倫なんてできるわけない』
  • 『今までの夫婦ではダメだと思います、夫も謙虚な気持ちなんてない』
  • 『私が変わると、夫のアホさがよくわかってくるんですね』

 

という、今までに分からなかった事がよくわかるようになるのです

 

自分を変えた夫ならリスペクトできる

 

 

その気付きが、不倫の対処に限らず今後の人生に大きな判断基準を作るのです

 

その先に、自分が自然と出した

 

‘思いやり‘
‘リスペクト‘

 

は、本当の気持ちなのです

 

それまでの夫婦の自然発生的なものではなく、しっかりと乗り越えた先の夫婦であれば

 

  • 『苦しい状況を乗り越えたからこそ、思いやりが出る』
  • 『自分を変えた夫ならリスペクトできる』

 

という自分が、心底出てくるのです

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。