夫婦カウンセラーの木村泰之です
夫の不倫に悩む相談者に毎日接していますが、その夫の常軌を逸した強い言葉や感情
取り合おうとしない態度に、どうしても心がやられてしまうわけです
- 『もうお前とはなししたくない、これに話しかけるな』
- 『俺たちもう無理、前から考えていた事だ』
- 『何を言ってももう遅い、俺はお前に愛想が尽きた』
というような突然の言葉に、言われた妻からすると
- 『いきなりどうしたの、何があったの』
- 『私何か悪い事した?、そうなら教えて』
- 『前からっていつから、何で今まで言わないの』
というように、とにかく狐につままれたような感覚です
目次
夫を見て何を考えているのかと追及する側になる
それまでの普通に暮らしていた家庭は、そこから大きく揺れ動いてしまいます
もしかしたら仕事で疲れているからかも、という思いでしばらく様子を見たり
何回か原因を聞いても、一向に態度を変えないのです
その夫を見て、
‘何を考えているのか‘
と、とにかく追及する側になるのです
その追及するという事は、とにかく確定している事を望むわけです
- 『なぜ夫がこんな事を言うのか』
- 『どうして私に急に冷たくなったのか』
- 『今更夫婦を解消するなんて、おかしい』
という心理に陥っているので、とにかく夫を詰問する場面が増えるのです
もちろんそれで夫が答えるはずもなく、態度をますます硬化させるだけです
そこに、さらにジレンマを大きくするという悪循環です
妻の姿は結果が欲しい強迫観念に駆られている
その時の相談者である妻の姿は、まさしく
‘結果が欲しい‘
という、強迫観念に駆られているのです
普段は、何かにつけて
- 『別にどっちでもいいわ、こだわらない』
- 『そんなに焦らなくても、そのうちわかる』
- 『結果よりも、プロセスの方が重要』
というような意識で暮らしているのです
しかし、こと夫の事になると目の色が変わるのです
もちろん、それは夫婦ですから無理もありません
言うなれば、いつも使っている大事なものをなくしてしまったような感覚です
夫の会話はプロセスよりも結果を重視する思考
その姿をよく考えてみると、それはいつもの夫の姿です
夫の会話は
- 『早く結論を言えよ、面倒くさいんだから』
- 『結局どうしたいんだ、ハッキリしろ』
- 『何を言っているかよくわからない、整理してから言え』
というように、簡単に言えばプロセスよりも結果を重視する思考です
それは、仕事の中で結果を求められている習慣でもあります
それを見て妻の方は
- 『会話を楽しむという意識はないのね』
- 『別に結論がなくてもいいと思うけど』
- 『そんなに大差ないのに、どうして焦るのかしら』
という思いが出てきます
しかし、この夫のアホな態度が出た途端にその立場が入れ替わるのです
それまで夫の専売特許だった
‘結果を求める‘
習性が、自分に乗り移るのです
今のあなたがこれまでの夫のようになっている
しかし、そんな事は何一つ意識なくその夫の解明に全力を出しています
そういう相談者の状態を、カウンセリングの中で解説するのです
- 『今のあなたが、これまでの夫のようになっているのですよ』
- 『夫を追及する事で、結果を求めている自分になっているのですよ』
- 『本来は夫がやっている事を、自分がやっていますよ』
その中で相談者である妻も、
- 『全然気づいていませんでした、確かにそうですよね』
- 『だから私は苦しかったのですね、結果を求めてばかりでした』
- 『言われた通り、私が自分らしくない事をしてたんですね』
というように、自分の行動がいつもと違う事を理解します
そういう相談者に、私は妻の状況を
‘結果を求める男化‘
という表現します
夫は不倫ブス女に女化させられている
それは、夫が不倫ブス女に女化させられているのと対照的です
アホな夫は、不倫ブス女との密会でアホな言葉や態度を覚えて家に帰ってくる
それが妻にとっては、違和感の元になっているわけです
不倫脳夫と接していると
- 『何でこんな事を言うの、今までこんな事言った事ないのに』
- 『この人の言葉じゃないみたい、何かおかしい』
- 『どうして?、何だかよくわからない事を言うの』
という、場面が出てくるのです
それは、夫が不倫ブス女との会話の中で無意識にアホな女の特性を覚えてしまう
事で、妻の前でそれを出すのです
特に、
- 『奥さんには優しくしないでね』
- 『奥さんより私があなたの事を愛している』
- 『奥さんはあなたを全然わかっていないのよ』
と、妻への嫉妬やコンプレックスから自分と比較するような言葉を刷り込むのです
それを聞いているアホな夫は、
- 『そうか、そんなに思ってくれているんだ』
- 『俺は何かあっても、この人がいるんだ』
- 『妻の言いなりになっている自分をやめよう』
と、あたかもブス女が自分を守ってもらっているかのような心理になる
夫とブス女には女同士の共感が生まれる
夫とブス女には、妻を共通の敵にする事で異性というよりも
‘女同士の共感‘
のような心理が生まれているのです
要は夫が女化する事で、女3人のいざこざのようになっている
それは、ママ友同士のけんかに似ているところがある
ボスのママ友のブス女と、それに従うママ友の夫が気に入らないママ友の妻を
いじめているような構図です
相談者である妻の感じる違和感は、この夫の
‘女化‘
から来ているのです
不倫で夫の女化と妻の男化という現象が起こる
そして、自分自身の
`男化‘
も、その違和感を増長させているのです
その
‘夫の女化‘
と
‘妻の男化‘
という現象を引き起こしているのが、陰で糸引くブス女に他ならないのです
その両者の性別の入れ替わりは、どの不倫にも往々にして起こるのです
しかし、そんな事を相談者である妻は知る由もありません
そこから、カウンセリングで不倫脳夫やブス女を解説する事で徐々にその
‘いびつな夫婦の実態‘
を理解するのです
- 『夫がおかしくなっているだけではないんだ』
- 『私は私が男化しているなんて、全然わからなかった』
- 『夫は女化していたんだ、だからおかしいのか』
という、想像していなかった現実に驚きが出ます
いつの間にか私は自分の事を見失っていた
そこから、自分を見直すという作業が入るのです
- 『いつの間にか私は自分の事を見失っていた』
- 『夫はブス女に感化されていたんだ』
- 『夫婦共々、弱くて脆いんだ』
という事に気付きます
その原因がブス女という事もカウンセリングの中でわかってきます
『だからブス女を叩けと言うのですね、ようやく意味がわかりました』
という言葉も出てくるのです
結果を求めるのではなく状況を把握する行動に変える
そこから自分は女で夫は男なのに、それが逆転している現実との乖離に気付いて
『本来の私に戻る事が一番大事』
と、結果を求めるのではなく状況を把握する行動に変えるのです
そこから
『なんだこんな事が起こっていたのか』
という、現実的に物事を考える自分に戻っていくのです
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