公開日 2017年9月6日 最終更新日 2021年3月4日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫の不倫について
カウンセリングでは相談者がどう捉えるべきかを説明するの当たっては、他の
相談者の実例を挙げる事が一番効果的です
もちろん、ご本人の了解を得たうえで、同じような悩みで来られた新しい相談者
に自分たちのやってきた事、考えてきた事を伝えてもらって役に立ててもらって
くださいと、知恵と経験を継承するのです
新しい相談者には先輩相談者の実体験ほど貴重なものというか、必要なものは他
を置いてはありません
その話を生で、しかも多数の方から聞けるという事は考えられないのです
なぜそれが大事かといえば、
‘どん底を味わった人の話‘
だからです
これが何かのレストランや旅の話を聞くのであれば、個人の趣味嗜好があるわけ
ですから、人によってはそれを聞いても
『聞いたほどではなかった』
『むしろ私の好みではなかった』
という事もよくるわけです
それらの話は苦しい中での体験でも何でもなく、心躍るようなメンタルで話す
内容ですから、個人差が大きいわけです
しかし、夫の不倫には楽しみなんて一つもありません
どの相談者も血ヘドを吐くような苦しみです
その中から経験した事に、それほど個人差なんてあるはずがないのです
それを聞いて初めて
『私は全然甘かった、でも多くの人も経験しているんだ』
『この話を聞いておかなければ、私はどうなっていたかわからない』
『夫の不倫には夫婦で何とかしなければと思っていたのは大きな間違い
だった』
という事がわかるのです
相談者にとって多くの方が夫の不倫は初めての経験です
夫の不倫でなく、何かの習い事や勉強、スポーツを始めたら初心者向けの指導
をまず受けるわけです
しかし、夫の不倫を誰にも聞かないままで手探りで勝手に何かをやろうとする、
もしくは、その当事者である夫にすがるだけという方が圧倒的です
その誤った初動で多くの迷いや苦しみを増幅させるのです
相談者にそれをしないようにしてもらうためにも、
‘聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥‘
という感覚で自分のわからない事や、誤って認識していないかをチェックする
ためにカウンセリングを受けてもらうのです
すると一回相談に来られると、それまで他人に聞く事があれほど怖く恥ずかしい
と思っていた事が
『私の見栄や体裁のせいでこんなにも時間を無駄にしてしまったんだ』
と、もう一人で考える事はしないという決意に変わるのです
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