公開日 2017年10月26日 最終更新日 2021年12月12日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者には自分を
見失っている状況をカウンセラーとしてお話ししますが、その伝え方にも工夫が
必要なのです
目次
夫の信仰から抜け切れていない分歯切れの悪い言葉が返る
- 『あなたは悪くない、何も悪くない』
- 『不倫しているのは夫、あなたが不倫をしているわけでも何でもない』
- 『世の中はあなたの味方、夫とブス女は白い目で見られる立場』
というような言い方をする場合もあるわけですが、それだけでは相談者も
『それはわかっているんですが・・・』
と、夫の信仰から抜け切れていない分、歯切れの悪い言葉が返ってきます
夫からではなく違う人から見た相談者を想像してもらう
そういう心理の相談者に対して、もっと心に刺さる言い方をする必要があるわけです
例えば
- 『今の自分をお子さんがどう見ていると思いますか』
- 『先ほどお聞きした厳格なご両親は、アホな夫にいいようにされているあなたを
どう見ていますか』
と、夫からではなく違う人から見た相談者を想像してもらうのです
一番自分を思っている人の思いをすっかり忘れている
そこに多くの方が、自分では想像していなかった自分を涙しながら思い出します
- 『そんな事は全然頭にありませんでした』
- 『そうですよね、見たら悲しみますよね』
- 『夫ばかりを見ていたので、親や子供の事は忘れていました』
と、一番自分を思っている人の思いをすっかり忘れていた自分を戒めるのです
相談者は本当に自分の狭い範囲でしか物事が見えない
その気付きを与える言葉で説明をしなければ、どうしても夫と自分の思い出ばかり
に浸っている状況から抜け出せないのです
カウンセラーから見た相談者は、本当に自分の狭い範囲でしか物事が見えないのです
それがいいとか悪いというのではなく、夫との夫婦や家族の中で自然とそうなって
しまっているのです
そこから脱却してもらうために、相談者の周辺の人物を聞いておいて、その方々の
思いを想像して伝えるのです
こんな事でくじけていたら自分を思ってくれる人に申し訳ない
そこに、しばし忘れていた周りとの世界を思い出すのです
- 『自分を思ってくれている人の分まで、しっかり生きなければいけないですね』
- 『こんな事でくじけていたら、自分を思ってくれる人に申し訳ないです』
という決意が出てきます
そこから、夫と自分がほぼ全部だった世界から、夫の事は後回し、他に守るべき大事
な人がいる事を明確に理解します
そういう相談者の思考を作り出すのがカウンセリングの役割なのです
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