公開日 2017年4月26日 最終更新日 2021年3月5日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、多くの相談者が
自分が受けた痛みや苦しみを我慢する事で、夫婦の形を守ろうとします
『私さえ我慢すれば夫は離婚を言わない』
『夫を怒らせるより私が黙っていた方が丸く収まる』
『何もしない方が時間が解決してくれる』
という思考です
その思考ですと、我慢する所まで我慢する事になりますから、その限界を越える
時にはどうなるのかを考えなければいけないわけです
しかし、そういう発想もなくただ我慢する事に専念しているというか、それしか
思いつかないのです
その状況でいざ限界を超えると
『もう無理、私はどうすればいいの』
『助けて、もう無理、絶対に無理』
と、とにかく今の状況から脱する事しか考えられなくなります
すると、冷静に考えればわかりそうな事も、わからないまま苦しさから逃れる
ために安易な方法でも飛び付き勝ちです
愛され妻でも良妻賢母でも、自分がその時できる事をやるだけです
しかし、もちろん結果状況はさらにひどくなるだけで、時間もエネルギーも
浪費します
結局はじっとしている事をよしとしている時点で、遠回りをしているわけで、
そもそもの自分の判断に命運が別れるのです
じっとしている人の心理は
’動くとおかしくなるかもしれない’
という消去法からきています
つまり、夫の不倫に動くといい事も悪い事もあるはずですが、ただ悪いだけ
頭にあるのでじっとしている方がまだいい、動けないという状況になるのです
しかし、じっとしている事にもいい事と悪い事の両方があるわけで、悪い事が
ないはずがないのです
そこに気付いてもらうためのカウンセリングです
じっとしている事でのプラスとマイナス、動く事でのプラスとマイナスを比較
する話です
単に動くとどういうマイナスがあるのかという思考から、じっとしている事の
マイナス、動く事のプラスも知る事で客観的に比べるのです
『動いた時だけでなくじっとしていてもマイナスがあるのはよくわかりました』
『じっとしているだけでは何も変わらない、勇気が必要ですね』
という言葉が出てくるのです
その先には、自分が夫とブス女に負けていては自分の人生を自分で捨てている
のと同じという認識が出てくるのです
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