公開日 2016年8月18日 最終更新日 2021年3月8日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫の不倫に悩む相談者にとっては
何をどうすればいいのか、全然よくわからない心理状態に陥っています
それは誰しも同じですから、どうしても自分では恥ずかしい気持ちや不安、孤独などのネガな気持ち
しかでてきません
その中で、自分でできる事はネットサーフィンしかないわけで、来る日、来る日も夫の不倫に関する
情報を探し続けます
その情報で目に付くのは
‘夫にはこれをやるべき’
‘夫の愛情が欲しいならこれを読めばどんどん手に入る’
‘今までの夫が嘘のように優しくなるテクニック’
など、まことしやかに書かれている情報に目が行くのです
相談者も半信半疑でも、自分が弱っているのでどうしてもそういう
‘まゆつば’
な内容でも読んでしまい、しまいにはマニュアルも買って実践するまでやってしまいます
そこには
‘笑顔で会社に送り出して、笑顔で帰宅を待って‘
夫の好きな料理屋を毎日一品作って
‘お風呂は夫が一番最初‘
‘テレビも夫の好きな番組優先‘
‘いつもきれいに化粧もして美容にも気を遣って‘
など、読めば読むほど昭和の亭主関白の世界です
それを作った人もどっぷり昭和のけなげな妻をやってきたのでしょうが、相談者がそれを
取り敢えずでもやると、
『バカらしい、全然効果なんてない』
『私はこんな事はできない』
『これはできる人がやればいい 私には合わない』
と、自分の進むべき道が違う事を感じるわけです
しかし、人間弱ってしまうと、こうも判断力がなくなるものなのかという事を思い知らされる
場面でもあります
私のところにたどり着かれると、
『よくこんな事を信じてやったと思います』
『私もどうかしていました』
『よくこんな事を不倫された妻に勧めると思います』
『このカウンセラーも不倫されていい思いをしなかったのだと思います』
というくらい、そのマニュアルを客観的に思い出して話します
それくらい、
『自分がこの年になってもわけのわからない事をするんだ』
という経験を忘れない事が非常に大事です
自分はまとも、自分は普通、自分は正しいといういを持つ事は必要です
しかし、それはあくまでも、比較を持っていたり、自分の客観性を持ち合わせている事が条件
なのです
ただ、夫の事ばかりを見ていて毎日過ごしていますと、全然トンチンカンな事が起こっても
『夫が言っているのだから大丈夫だろう』
『私は全然心配していない、夫がいるのだから』
と、今思い起こしても本当に背筋が寒くなる位の世間知らずで、平和ボケの自分がいるのです
そこに気付いて、夫の洗脳から抜けてもらうのがカウンセリングです
夫を必要以上に固執しているのは、自分が怠けていたからという自分が一番の成長なのです
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