自分に降りかかっている災難から人生の大事な処世術を生み出す

夫の不倫で処世術を身に付ける

公開日 2018年7月17日 最終更新日 2021年2月24日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとっていわば
青天の霹靂という夫の不倫に直面すると、頭の中がとにかくパニック状態になるのは
当然です

相談者の多くは30代~60代ですから、相応に人生を経験している方ばかりです
その経験をもってしても何が何だかわからないという状態になるのです
それ位、自分の人生で大きな衝撃があるわけです

しかし、記憶や経験の中にある類似したトラブルや大事にしたくない気持ちがあるので
どうしても動けないのです
例えるならば、見た事のない高波が来て足がすくんでしまって動けず溺れるようなもの
です

もちろん夫の不倫は自然災害のと違って命を落とす可能性は極めて低いわけですが、
心の命を落としえしまうシロモノです
その中で相談者は何をすべきなのか

それは、夫の不倫で

`処世術を学ぶ`

という意識を持つ事です
人生にはいくら年齢を重ねても、知らない事や経験していない事はゼロになりません
理屈ではわかっていますが、いざ日常の中でそういう意識でいるかと言えばノーです
その中で何か起こると、どうしても気持ちも行動も後手後手に回ってしまうわけです

そこから自分に降りかかっている災難を自分の人生の大事な経験値にするのです

『人生にはいろいろ起こる、こんな事で負けていてはこの先もっと困るはず』
『ここで負けてはこれからの人生お先真っ暗になってしまう』
『こういう苦難を乗り越えれば逆に私は強くなれるはず』

という信念でぶつかるのです
何でもそうですが、頭で考えているうちは物事は何も変わらないのです
もがいてもがいて、体を使ってこそ人生に大きな宝物をもたらすのです
それが

‘処世術‘

なのです
世の中を過ごす中で多くの知らなかった事、苦しい事、辛い事を一つ一つ糧にする
という
自分に変わるのです
そこから夫の不倫が

『こんな事がなければ私はいつまでも平和ボケの妻でした』
『あのまま苦しい自分を続けていても何もいい事はありませんでした』
『自分が緩んでいたという事が本当によくわかります』

という、成長の転機になった事をはっきりと自覚します
こんなに苦しい事の裏に、大きな希望を与えるものが隠れていると知る事でもある
のです

人生の見方をそれまでの通り一辺倒の角度からしか見ていなかった事を、全然違う
視点で
捉える自分がいるのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。