公開日 2019年7月4日 最終更新日 2021年2月11日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の多くは
夫の事をどう見ているのかと言えば
`自分の想定内の人間`
という感覚です
『私は夫の事をよくわかっている』
『夫は私の事をよくわかってくれている』
『お互いに意思の疎通が取れている』
『私が一番頼りにしている人』
『私を一生守ってくれる人』
『私が一番大事にしている人』
『これほど理解している関係はない』
『この人に巡り会ったのも運命』
『何があってもこの人と一緒ならば大丈夫』
というような感覚です
それはそれで間違いではありません
敢えて間違いではないという言い方をするのは意味があります
どういう事かと言えば、わかっているのは
`夫のある一部の話`
という事です
その一部の範囲で言えば、夫は妻の想定内です
しかし、その一部を超えると
`未知の夫`
がいるのです
そうでなければ、多くの相談者が慌てふためいて私の所に来るはずがないのです
そこから自分をどう変えるのか
それは
『自分の知っている夫はごくわずかに過ぎない』
という実感を持たなければいけないのです
例えば一日24時間の中で、夫とどれだけ一緒にいるかと言えばサラリーマンなら
数時間でしょうし、その時間をまるまる会話しているわけではないはずです
また、自営業の夫でも一緒にいても仕事の話ばかりのはずです
そして、そもそも出会ったのは生まれて何十年も経過した後の事です
その夫の事を、
‘私はよくわかっている‘
と言っている時点で、大きな勘違いなのです
知っているのは、ほんの一部分でしかありません
本来は、そういう自分を持っていなければいけないのです
夫婦という枠組みを、過剰に手厚い保険のようにしている自分がいるのです
夫婦は一人の時のプラスマイナスとは別に、二人の時のプラスマイナスがある
のも当然なのです
一人の時とは違う種類のプラスマイナスがあるのに、プラスしか考えていない
のです
夫の存在は死ぬまで
‘よくわからない‘
というのが当然の考え方です
決して
‘よくわからなくなった‘
ではないのです
そこに気付けば、自分の頭の中にある既成概念を取り払う努力を始めるのです
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