公開日 2020年10月19日 最終更新日 2020年12月30日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
ある時夫の不倫を知った相談者が悩んだ末に考える事は、その不倫をやめて
もらう事への対処療法です
その思考を続けていると、ありとあらゆる事を夫に施す事になります
最初は
『私に何か言う事はないの、わかっているんだから』
と詰める人もいます
『ちゃんと私に正直に言って、お願いだから』
と、すがる人もいます
『私が悪かったのであれば、謝るから許して』
と、謝る人もいます
そのいずれもとにかく不倫をやめてもらいという一心です
それはそれで間違っているわけではありません
しかし、それをやって不倫が終わる消すは殆どありません
なぜか
それは
‘悪人の夫が優位に立つ‘
という実態に他ならないからです
妻としては夫にへりくだった態度を出す事で、
『私の苦しみをわかってほしい』
『私が悩んでいる事を理解してくれるはず』
『私をこれ以上嫌わないで』
というメッセージを送っているのです
しかし、それを夫はそのまま受け取る事はないのです
なぜなら、ブス女が夫が妻の言う事を聞かせないように洗脳しているから
なのです
もちろん、それを最初相談者はわからないから夫にへりくだった自分です
その延長に
『夫とは修復したいです』
『夫ともう一度一緒に夫婦を頑張りたいです』
という、何だか
‘クソミソ一緒‘
‘呉越同舟‘
の思考になってしまいます
それは夫という事だけを優先して、自分を苦しめる事象を起こしている人間
に対して、なあなあにしてしまっている
しかし、当の夫は
『あいつが俺の裏の顔を暴こうとしている』
『あいつに俺が何かを言われるなんてあり得ない』
と、妻を下に見ているだけです
その夫と相談者である妻が捉える夫婦への大きなギャップを、理解して
もらわなければいけないのです
私がいつも感じているのは、妻と夫それぞれがが独りよがりの夫婦になって
いる現実です
それは夫の事を敵対視する事が必要条件になってきます
そこに相談者の戸惑いや躊躇があるのですが、その思いを払しょくするための
カウンセリングです
『夫婦の事は後で考えるのです、まずは不倫の対処です』
『夫がやっている事を妻が引いてどうします、それで夫婦を続けますか』
という、相談者が避けている事を突っ込むのです
そこから少しずつ、
『夫に気を遣って夫婦なんて続けるなんてあり得ない』
という思いが出てくるのです
その思いが本当の意味での真の夫婦を作るきっかけになります
なあなあはその場しのぎでしかない、戦えば一生ものの力がつくのです
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