公開日 2017年11月4日 最終更新日 2021年3月15日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとって夫という
存在がかなり絶対的なものになっているわけですが、そこに危うさが同居しているわけ
です
『私は夫が全てという人生でした』
『夫が言っている事を聞き入れてきました』
『夫に全てを預けていた自分がいます』
というような思いでいるわけです
しかし、それが結婚する前からそうだったのかと言えばそうではありません
むしろ
『私はこの人は全然頼りにならないと思っていた』
『関心が無かったけどしつこく誘われて付き合ったのがきっかけ』
『私の一番嫌いなタイプで、一緒にいたくなかった』
と、今の夫への思いとはおおよそ真逆の自分という人も少なくありません
その中でなぜ夫を絶対的な存在にするのか
相談者とお会いして感じるのは
‘省エネモードで生きている‘
という事です
とにかく夫に預けるもの、任せるもの、託すものが過剰になっているのです
人間が生きていく上では、一人だろうが二人だろうが四人だろうが個々の力を全力で
出さなければいけないのです
仮に結婚して、今までやってきた事を夫にがやってくれる事になったとしても、その
余った力を何かに振り替えなければいけないのです
決して楽をしてはいけない
『特に楽をしているつもりはないんですが』
『それなりに一生懸命やってきたつもりですが』
と思うかもしれません
しかし、多くの相談者が
『私があなたをわかってあげていなかった、ごめんなさい』
『私がもっとあなたを大事にすればよかった』
と、できる事をやっていなかった事を口にしています
という事は、その分のパワーはあるという事です
相談者が持っているパワーは省エネにしている分、不倫に立ち向かうエネルギーを
生みだせないままになっています
カウンセリングではその相談者がまだまだ潜在的に持っているパワーを全面に出す
事を促しているのです
『このままでいいはずがないですよね、こんな事を放置していいはずがない』
『周りの人もあなたが悲しんで弱っているのを見てどう思うかわかりますよね』
『自分でもこのままではいやでしょう、でも他の人は何もしてくれません』
と、とにかく自分が夫に預けていたものを取り返して自分のパワーに置き換える
作業に取り掛かってもらうのです
相談者が夫を絶対化している事はすなわち自分の能力を自分で小さくしている事
と同義なのです
夫婦になって1+1が3にならなければいけない所を逆には1.5になってしまっている
のです
それは自分が全力で生きていないからなのです
それを理解した相談者は
『自分でも怠けていたと思っています』
『平和ボケしていました』
と、戒めると同時に、自分ができる事は何でもする決意の表情に変わるのです
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