自分に都合のいい事だけを望んでいるうちは狭い普通で生きている

都合のいい自分から抜ける

公開日 2018年2月26日 最終更新日 2021年2月17日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者によってはなかなか
自分の置かれた状況を受け入れられないという方も珍しくありません
その思考の時には、正直今までの安定や安心を信じているので、現実を見る事が怖いのです

『こんなはずはない、絶対にあの人は不倫をやめてくれる』
『私さえ優しくすればわかってくれる』
『夫婦は壊れるはずがない』

と、まるで

`夫婦絶対神話`

の世界に入っているわけです
その気持ちはよくわかりますし、誰でもそういう心理になるのは無理もないわけです
そこには、今までの普通が普通でなくなった、世の中の夫婦と違っているのは嫌ですし
おかしな状況を受け入れられない、受け入れるわけにはいかないという強い拒絶です
その相談者によくお話しするのは

『あなたの普通はまだまだ狭いのですよ』

という事です

こう言っては何ですが、夫の不倫は正直それほど珍しくはない事です
それを経験していない、もしくは夫とブス女にうまく隠されているという人もいるはずです
その様々な状況の夫婦がいる中で、自分たち夫婦に絶対はないと思う方が自然です
そう言われたら

『そんな事は思っていない』
『それはない、特別とは思っていない』

と思うはずですが、現実は

『まさかうちの夫が』
『ウソでしょう、信じられない』
『あり得ない、うちの旦那に限って』

と言っているのですから、それを特別視していると言わず何というのかという事です
もちろん、

『うちの夫の事だから不倫するのはわかっていた』

というのはおかしな話です
しかし、自分の夫だって弱い人間です
間違いを起こさないとか、自分の事を一番に思ってくれているというのはあまりにも
普通が狭いのです

夫の行動や人格に知らず知らずのうちに

‘絶対‘

を入れている、都合のいい自分を認めなければいけないのです
そこを打ち消すところから、夫婦の官界や人生で大事な基準を考え直すのです
今までの普通では全然狭いという事は、知らなかった事を知ればそれが普通になるという
裏返しなのです

知ればそれは自分の知識や経験になる、それが足りていないという事に気付くのです
それが自分にとって都合がよくない事であればあるほど、普通が拡がるのです
それを喜びにするくらいの人生に変えていくのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。