不倫脳夫を見て物事にはいいも悪いも常に混在する事を知る

世の中いいも悪いもある

公開日 2020年6月16日 最終更新日 2021年2月10日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

夫の不倫に悩む相談者にとっては、自分の人生や日々の生活に大きな喪失感が
あるという感覚が強くあります

その中では、‘あったものがなくなった‘
‘普通が普通ではなくなった‘というような状況です
しかし、あったものとか普通が自分の基準でしかない事に気が付いていません
『俺はもうお前の事は何とも思っていない』
『早く別れてくれ、俺は気持ちもない』
『俺の事は忘れてくれ、好きに生きたい』
『早くしてくれ、俺には時間がない』
『こんな状況でお前も無理とわかっているだろう』
『ここからどうするつもりだ、何ともならないだろう』

というような夫の言葉に

『突然言われても、どうしていいかわからない』
『今までの日々の生活が根底から崩れていく』
『こんな事が起こるなんて、私はどうすればいいの』
『これから私一人で生きていけるわけがない』
『夫あっての私、私が何をしても夫には負ける』
『夫を大事にしてこなかった罰なのかも』

というような感覚です
それはまさしく夫が保険というかお守りというか、プラスにしか見えない存在に
なっているのです

しかし、現実には夫だろうが他の人間だろうがプラスもマイナスもあるのです
いや人間と言わず物事にはいい面と悪い面が混在するのです
それをいい面やプラスだけで考えていると、そのマイナス面が出た時には

『私の思っているものと違う』

という言葉を出しているのです

それは思っていたものと違うのではなく、いいも悪いもあるのに悪い面を見ずに
いい面だけで捉えているだけです
要は見方や認識が不十分であったり、片手落ちなのです

そこに気付いていない人生では、本当に苦しい日々になってしまうわけです
なぜなら全ての人や物事は現実はいい悪いを含めて多様性があるのに、自分の都合
のいい見方をしているところに、不都合はいつでも起こるのです

その度に

`こんなはずではなかった`

というショックを受ける事になるからです

生きて行く上でいいも悪いも、どちらか一方しかない事はないのです
不倫脳夫を嘆いていた相談者が笑顔になるのも、自分に強さが備わるからです
もちろんすぐに強さが付くわけではなく、ショックを受けてタイムラグがあるので
多くの相談者は、その強くなるまでの間は

『人生お先真っ暗』

という感覚です

しかし、時間をかけて強くなるとその強さはホンモノです
ちょっとやそっとでは揺らがない強さです

それが身に付いた時には

『もちろん不倫は嫌だし辛かったけど、おかげでこんなにも強いなった』

と、お釣りがくるくらいのプラスがあるとわかるのです

もちろんそうなるためにはただじっとしているだけでは実現しません
現実から逃げないで、アホな事をしているバカ二人に戦ったからこそ自分がそう
なるのです
それを一人でやれとは言わない

一緒に戦えば必ず状況は好転するのです
その時には、物事をいい面と悪い面両方を見る習慣が付いているのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。