公開日 2017年9月7日 最終更新日 2021年1月27日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者側の立場では
夫の不倫でとるべき行動がよくわからないままで、じっとしているケースもあれば、
探偵を雇って証拠を掴み弁護士を通じて慰謝料請求後に相談に来られる方もいます
しかし、前者の方はまだしも、後者の考えうる行動を起こした後でも私の所に相談
に来るという事は、納得した状態になっていないという証拠です
『夫の不倫で証拠を取って弁護士を通じて慰謝料請求請求をしたら、相手の女が
無視をしていて、このままでは裁判になるかもしれません』
『裁判を起こして慰謝料請求をしていますが、全然別れる様子もなくて』
というような状況を、どうしたらいいのかという不安で相談に来られます
その気持ちはよくわかりますが、そもそも弁護士を使って慰謝料請求をするという
意味を分かっているのかという所からのお話が必要です
相談者にしてみれば、最終手段として弁護士に依頼したという決意を持っています
なぜならそれがブス女にとって一番きつい事、嫌がる事、困る事になるはずという
思い込みがあるのです
しかし、現実はその真逆です
ブス女にとって、妻側から弁護士を使っての慰謝料請求をされても殆どダメージは
ないのです
なぜなら、ブス女自身も弁護士を立てますから妻側だけアドバンテージがあるわけ
ではなく、ブス女にも一応法律家付きますから、後はお任せにします
また、弁護士同士でやり取りをする事になれば、秘密裏に交渉するのでブス女は
これ以上自分の不倫を誰かに言いふらされる事はないとタカを括るのです
また、仮に弁護士を使って慰謝料を払わせたとしてもアホな夫もブス女も
『払ったから終わり、後は奥さんに文句言われても関係ない』
という開き直りが出るのです
しかし、それを弁護士にどうすればいい、どうすれば別れてさせる事ができるのか
と聞いても
『またその都度慰謝料請求をするしかないですね』
『別れるかどうかはこの当人次第ですからね』
『私の役目は受けた苦痛を慰謝料として、なるべく高く相手からとる事であって別れ
させる事ではありませんから』
と、日本全国の弁護士が言います
そこで最終手段でも何でもなかったと気付いても遅いとは言いませんが
『弁護士を使ってもそうなるだけなのか』
という予測が立てられたら遠回りはしなかったはずと思うのです
つまり、弁護士を使ってできる事と、自分が望む事には大きなギャップがあると
いう実態を知る事が大事です
そもそも、夫の不倫に対して妻である自分が弁護士を使う前にすべき事をやって
いるのかという思考がいるのです
弁護士はあくまでも法律に基づいて日常生活で生じた争い事を、お金に換算する
職業です
そこに、
『夫婦をどうにかしたい』
という個別の話をする相手としては、全然見当違いなのです
そういう相談者が漠然と捉える事をはっきりして、すべき事をシミュレーション
しながら行動を後押しするのがカウンセリングなのです
弁護士に依頼してできる事が自分の納得を生むのかをカウンセリングで説明している
のです
そこに、多くの相談者が自分が曖昧にしか捉えていなかった弁護士を明解にする転機
を作るのです
そうする事で、一つ世の中でわからなかった事を知る事にもなるのです
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