公開日 2018年9月15日 最終更新日 2021年2月14日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、世の中は人との関わり
があるわけですが、その中で夫いう存在は特別なものです
なぜなら、
‘自分の意思で一緒に暮らしている‘
からです
他の人間関係ではそんな事はないわけです
例えば親兄弟は独身の頃は、自分の意思とは関係なく気が付くと一緒に暮らしていた
わけです
友人知人もある意味、学校や何らかの組織やグループが一緒で知り合っていますが
共同生活をしているわけではありません
そう考えると、夫はそれらの人間関係とは全く異質なものです
ある時出会って、気持ちが通じ合って恋人になって結婚して一緒に暮らす決意をして
いる人間です
そういう意味では、
‘覚悟が必要な人間‘
です
特に夫を前々から知っているわけではなく、ある時に知り合っているわけですから
本当に世の中はわからないものです
また、夫が特に好みでもなんでもなくただ情にほだされてとかしつこくされていて
それが逆に気なってという出会いは全然少なくないのです
その夫が不倫をすると
『私が悪かった、ごめんなさい』
『本当に何もあなたの事をわかってあげていなかった、許して』
『どうしたら私を好きになってくれるの』
と、毛嫌いしていたとか全然恋愛の対象でもなんでもなかった夫に
‘最大限の媚を売っている自分‘
がいるのです
そこには、夫への勘違いした特別感を抱いているのです
どこかで
『夫とは運命の出会い、私はこの人と一緒になるために生きていたかも』
『どこかで赤い糸で結ばれていたはず、そうじゃかねれば結婚していない』
という、ある意味おめでたい自分がいます
しかし、結局は世の中の多くの人間が出会う中でお互いにアドレナリンが出ている
時に結びついている、それだけなのです
特別なのは見ず知らずの人間だけど、一緒に暮らしているという事だけです
それを人間性まで特別視して
『この人はこんな事をする人ではない』
『夫は不倫なんてあり得ない、そんなの信じない』
『私が至らなかったから、夫は私に愛想を尽かしたから』
と、夫を教祖化している自分の浮ついている気持ちを取り払うのです
私の相談者が交流すると、自分の夫を特別視していた自分を恥ずかしく感じます
なぜなら他の相談者の話を聞いても、
『誰もが夫を特別視しているという事は、夫は特別ではないという事』
と、自分が夫を教祖化している多くの相談者の一人に過ぎないとわかるからです
夫は人間的に特別でもなんでもなく、一緒に暮らしているという事だけが特別な
人間という事だけなのです
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